NY株式市場(23日)ダウ平均は前日までの急騰で戻り売り圧力を意識か⁈ー新規失業保険申請件数はほぼ市場予想と一致
23日のニューヨーク株式市場でダウ平均はもみ合いスタートとなりそうだ。
ニューヨーク株式市場は、取引開始前に発表された11月のコアPCE(個人消費支出)価格指数が前年比+4.7%と市場予想(+4.5%)を上回ったことから、インフレ懸念が根強くなりそうだ。ダウ平均は前日までの2日続伸で800ドル以上上昇した反動から戻り売り圧力が強く意識されよう。
ただ、クリスマスを控えて市場参加者が少なく市場エネルギーに乏しくなりそうなことから一段と買いあがる動きは見送られそうで、売り買いともにポジションを一方向に大きく傾けにくい相場環境となろう。
一方で新型コロナウイルスの変異型「オミクロン株」への感染が新規感染者数の7割を超えた米国では、前日に新型コロナウイルスの飲み薬の緊急使用が承認されたことから投資家心理の改善傾向は続きそう。取引開始前に発表された週間ベースの新規失業保険申請件数は20.5万件と市場予想とほぼ一致したことも投資家心理を下支えしそうだ。
ダウ平均は、10日移動平均線(3万5629ドル)や20日移動平均線(3万5327ドル)、50日移動平均線(3万5595ドル)など3万5000ドル台中盤ではサポート・ラインとして短・中期の移動平均線が待ち構えていることから、相場の下値は限定的となりそうな1日となる。