NY株式市場(20日)ニューヨーク市の新規感染者数は3日連続で過去最多を更新ーバイデン政権の大型歳出法案の行方に注目
20日のニューヨーク株式市場でダウ平均は売り先行で取引が始まりそうだ。
ニューヨーク株式市場は、欧州と米国を中心とした新型コロナウイルスの変異型「オミクロン株」の急速な感染拡大を背景に米景気の先行き不安からリスクオフの展開となろう。特に英国でオミクロン株の感染が急拡大しているほか、オランダではロックダウンが導入されたほか、米ニューヨーク州では新規感染者数が2万2400人を超えて3日連続で過去最多を更新したことが嫌気されそう。
同時にバイデン政権が掲げた子育て支援や気候変動対策を盛り込んだ大型歳出法案をめぐり与党・民主党の上院議員が反対を表明したことから法案の上院通過に暗雲が立ち込めており、法案成立に向けた与野党間の駆け引きに関するニュース・ヘッドラインには細心の注意が求められよう。
ダウ平均は寄り付きで節目の3万5000ドル割れを試す局面が見られそう。「質への逃避」から米国債が買われて米国10年債利回りは1.4%割れとなっているほか、20日のアジア市場や欧州株が軒並み安となっており、世界的な株安の流れが一段と進みそうな1日となる。