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最新投稿日時:2020/08/07 19:25 - 「【IRアナリストレポート】カーブスホールディングス(7085)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】カーブスホールディングス(7085)

著者:鈴木 行生
投稿:2020/08/07 19:25

~初のスピンオフで分離独立、企業価値の向上へ新たな展開~

【ポイント】
・新型コロナウイルスの影響が直撃したが、状況は改善しつつある。難しい経営の舵取りを余儀なくされているものの、中長期の視点も含めて手が打たれている。ビジネスとしての持続性には全く問題ないので、コロナショックに対応した戦略遂行で、次の成長に備えようとしている。オンライン体操教室「おうちでカーブス」が間もなく始まろう。

・カーブスの店舗は3月、4月、5月と、1ヶ月のうち休業に入る日数が増加した。月額課金の仕組みではあるが、休業期間の会費は返還する。FC店への休業補償も行っている。これによって、この期間の月次収支は厳しいものとなった。6月からは順次営業が本格化したが、会社サイドは、8月までは次への準備期間として慎重にみている。

・休会の会員も戻りつつある。FC店には経営が継続できるように、8000人のトレーナー人材も保持できるように、しっかり目配りしてきた。FC店への経営支援金を3Qで10.3億円ほど支出した。資金繰り面での心配もない。2021年8月期から業績は好転してこよう。

・カーブスHDは、コシダカHDからスピンオフし、3月2日に東証1部に上場した。日本初のスピンオフ税制を使った事業の独立であった。マネジメントは、経営を分けた方が互いの成長力を高められると判断した。新しく独立会社したカーブスは、これまでの成長を牽引してきた増本社長のリーダーシップのもと、主力事業を軸に、新しいサービスメニューを加え、メンズ・カーブスや海外展開で第2の成長を目指す。

・7月にメンズ・カーブス ビバモール東松山がオープンした。男性版では4店目である。メンズ・カーブスとしては、長野県のオギノ茅野店(2018年11月にオープン)、大分わさだ店(昨年12月オープン)についで3店目である。女性用のカーブスの立地と連携しているので、メンズ・カーブスも順調である。

・カーブスは、日本の2000店を含めて、世界の4000店をフランチャイジーとする。コロナショックの影響で、ビジネスモデルを見直す必要はあるが、一時的に減少している会員は再び増加に転じよう。パイはかなり大きくできるので、中長期的な成長は十分期待できる。まずはコロナショック克服の進捗に注目したい。

目 次
1.特色 女性専用フィットネスが圧倒的キャッシュカウに成長
2.強み 米国カーブス総本部の買収でブランドの確保し、周辺ビジネスへ展開
3.スピンオフ スピンオフで分離独立
4.中期経営方針 メンズ・カーブスへ多様化し、新サービスも開始へ
5.当面の業績 コロナショックの克服は十分可能
6.企業評価 新たな会員獲得に向けて

カーブスホールディングス <7085>
企業レーティング
株価
(2020年8月6日)
551円
時価総額 517億円
(93.85百万株)
PBR 6.00倍
ROE 4.4%
PER 125.2倍
配当利回り 0.7%
総資産 33120百万円
純資産 8624百万円
自己資本比率 26.0%
BPS 91.9円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2018.8 27937 5095 5293 3488 37.4 32.0
2019.8 28036 5436 5242 3706 39.5 31.8
2020.8(予) 24500 700 590 380 4.4 4.0
2021.8(予) 23500 2000 1900 1220 13.0 6.0

(2020.5ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは直近予想ベース。2020年2月末にコシダカHDよりスピンオフし、3月2日に上場。2019.8期以前のEPS、配当は修正ベース。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/ka-busu202008.pdf
 

(開示)日本ベル投資研究所は、スピンオフに関する実態と手続きの詳細を分析するために、当社株式を1000株ほど中長期的に所有している。〔アナリストレポートの原則についてはこちら

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配信元: みんかぶ株式コラム

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