108円台では丁寧に押し目を拾っていく方針
昨夜はエコノミッククラブでトランプ大統領の講演があり、前回トランプラリーの再来となるような発言が期待されましたが方向感を示すことはできませんでした。講演ではいつものように米株高の宣伝とFRB批判があったほか、注目された米中貿易協議に関しては「米中貿易合意が近い」としつつも「交渉決裂なら関税引き上げ」とこれまでの主張に変わりはなく、新情報は得られませんでした。もう少し突っ込んだ内容もあるかと予想しておりましたが、おそらくは水面下でギリギリの交渉が続いているのだと思われます。
■108円ミドルをストップに押し目買い戦略
本日は米消費者物価指数やパウエルFRB議長の発言といった重要指標のほか、トランプ大統領の弾劾審理に関する公聴会なども予定されており、リスクイベントが多く、ドル円は上値の重い展開が予想されます。しかし、米中協議では第一フェーズ合意というシナリオがどうしてもあるので積極的にショートしていくわけにはいきません。テクニカル面でも8月から続く上昇トレンドラインは維持されており、ドル円相場が崩れるシグナルは出ていません。108円ミドルをストップに108円台では丁寧に押し目を拾っていく方針です。