金は買い材料には事欠かない、踏み上げ祭りが続く
TOCOM金先物が8月2週目に5000円/gをブレイク、8/14はトランプの中国への追加関税一部を延期するとの報で瞬間値を消す場面もあったが、8/16には5194円まで高値更新。堅調地合いが続いている。しかし、本格上昇はまだまだこれからだ。米中貿易摩擦に伴う世界経済の先行き不安などを背景に安全資産として逃避マネーの流入が続いてることや世界的な金融緩和政策、利下げ傾向が金相場を押し上げ、さらに香港国際空港の一時閉鎖やアルゼンチン・イタリアの政局不安の高まりなども金相場を押し上げる。
◇TOCOM金のカテゴリー別取り組み(8/14現在)
当業者、ファンドなどは買い越しだが、値頃で売っている一般投資家は1万7439枚の大幅な売り越し(売り5万2319枚、買い3万4880枚)となっている。今後損失覚悟の買い戻しが余儀なくされる場面でさらなる大幅高=踏み上げ祭りが期待できそうだ。
◇旺盛な中央銀行の買い意欲
2019.2Qの中央銀行など公的機関の金購入は224.4トンと前年同期比+47%増となっている。特にロシア、中国中銀が買いまくっている。ちなみに中銀の中では、米国FRBは金を約8000トン保有し、世界一の保有量である。金が上がって一番儲かるのは米国かもしれないね。トランプは原油が上がれば文句を言うが、金が上がっても文句は言わない。