今週の米ドル/円予想 世界的に緩和傾向の中での日本円(8/5週)

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最新投稿日時:2019/08/05 13:28 - 「今週の米ドル/円予想 世界的に緩和傾向の中での日本円(8/5週)」(山口哲也)

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今週の米ドル/円予想 世界的に緩和傾向の中での日本円(8/5週)

著者:山口哲也
投稿:2019/08/05 13:28

【先週のドル/円の動向と今週の主要イベント】

今週の主要経済指標
先週の米ドル/円は大きく反落。週初108.685で寄り付いた米ドル/円は米国株の上昇を受けて109.330まで上昇したものの、その後はトランプ大統領が中国に対し不満を表明したことやFOMC後のパウエルFRB議長の会見がマーケットの想定していたほどハト派ではなかったこと、更にトランプ大統領が対中追加関税の実施をツイートしたことなどから大きく売られ107円を割り込んで106.495まで下落。先週末の終値は106.580。

今週の主な経済指標は以下のとおりです。特に米中問題が再燃する中で、中国の経済指標に注目です。また、世界の金利動向という観点では、2つ。1つ目は豪州やNZをはじめEM各国の中央銀行の金融政策発表があります。もう1つはFED要人発言で、日本時間6日午前2時半にブレイナードFRB理事、同7日午前1時にブラード・セントルイス連銀総裁、同7日13時にエバンス・シカゴ連銀総裁の発言があり、全員今年のFOMCにおける投票権があります。なお、特に2人の連銀総裁は、FED内でもハト派的な考え方をしているように見受けられます。今週末からお盆休みとなる方も多いかと思われますが、ポジションサイズやストップロスなどリスク管理をしっかりおこないお盆休みに入りたいものです。

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】
米ドル/円の週足チャートです。
移動平均線は上から順に52週MA(110.608)、26週MA(109.616)、13週MA(108.101)で、全て下向きとなっており、価格はその下に位置しています。また、ストキャスティクスは、50%を割る水準で下向きとなっているため、引き続き上値の重い展開を予想しています。
週足ベースでのレジスタンスは、今年1月の安値106.175、その上が、106.765。

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】
米ドル/円の日足チャートです。
200日MA(110.429)、一目の雲(上限109.588、下限108.021)が下向き、価格は200日移動平均線、一目の各線の下側に位置しており、ストキャスティクスも%Dが36%、Slow%Dが53%と下向きに推移しているため短期的にも上値の重い展開を予想します。
先週の高値109330から3円以上円安が進行しており、反発局面も想定しつつ、戻り売りを考えたいところです。
レジスタンスは、6月25日の安値106.765、その上が7月18日と19日の安値107.20。

このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想

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