「イメージは下方向」へ再傾斜も、「上値の重さ」ばかりではない…!?

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最新投稿日時:2019/03/11 10:47 - 「「イメージは下方向」へ再傾斜も、「上値の重さ」ばかりではない…!?」(武市佳史)

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「イメージは下方向」へ再傾斜も、「上値の重さ」ばかりではない…!?

著者:武市佳史
投稿:2019/03/11 10:47

◆続落も、大きくは崩れず…

※ご注意:予想期間は3月12日と表示されていますが、本日(3月11日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


前日の流れを引きずって“200日移動平均線(先週末は111.388円)”を割り込んだドル円に追い打ちをかけたのは、まさかの「米雇用統計・非農業部門雇用者数(+2.0万人)」でした。
市場予想(+18万人)を大きく下回る“2017年9月以来最低”の数値は、一時“110.787円”へと追いやりました。
しかしながら「失業率(4.0%⇒3.8%)」「平均時給(+3.4%は2009年以来最高)」は“ポジティブ”ということもあり、大きく崩れることはありませんでした。

◆“リスク回避⇒円買い”先行の懸念はまだ残っているが…?

下げ渋りこそ見せているものの、NYダウは続落(-22ドル)しています。
これに明日の「EU離脱(Brexit)法案を巡る再採決」とのスケジュール感を鑑みれば、本日も“リスク回避⇒円買い”が先行することへの懸念は拭えないと見られます。

ただし世界的な景気減速が警戒される中、本日は「米小売売上高」が予定されています。
「2か月連続のマイナス(事前予想は-0.1%)」ともなれば“景気減速懸念増幅⇒リスク回避”となる可能性も否めませんが、今回は「2009年9月以来最大の悪化(-1.2%)」のすぐ後です。
“反動”が期待される中、“200日移動平均線”を割り込んだにもかかわらず、“損失確定のストップロス”は大きく絡んでおりません。
それでいて“ファンダメンタルズ(景気減速懸念)”&“テクニカル(200日移動平均線割れ)”を囃して、“イメージは下方向へ再傾斜”というのが実状といえます。

◆それでも「上値の重さ」ばかりではない…!?

一方通行的な値動きはあり得ませんので、ある意味「調整は入ってしかるべし」…。
現在は「上値の重さ」ばかりが囃されますが、実は「下値が堅さ」がより目立つ…?
引き続き「戻り売りではなく、押し目買い」にて、対峙したいところです。
本日は「111円ライン付近での神経質な揉みあい」と見るのが、自然かもしれませんが…?

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:111.648(3/8高値、3/5~3/8の61.8%戻し、ピボット1sレジスタンス)
上値4:111.461(3/5~3/8の50%戻し、+1σ)
上値3:111.396(200/100日移動平均線)
上値2:111.302(3/5~3/8の38.2%戻し)
上値1:111.244(日足・一目均衡表転換線、20週移動平均線)
前営業日終値:111.158
下値1:111.043(20日移動平均線、大台)
下値2:110.882(50週移動平均線)
下値3:110.787(3/8安値、日足・一目均衡表基準線、100週移動平均線、20月移動平均線、1/31~3/5の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値4:110.661(2/28安値)
下値5:110.574(月足・一目均衡表先行スパン上限)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:10 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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