今週の日経225相場予想 材料多し日経は戻り売りか?(1/28週)
【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】
先週の日経225(TFX)は、一時下落も週末にかけて回復。週初20,984円で寄り付いた日経225はこれまでの上昇に対する反動から上値の重い展開となり20,498円まで下落。その後は好決算や政府閉鎖の一時解除などによりで米株が上昇したことなどから、外需株を中心に買われ値を戻し20,883円で引けました。
今週の主要経済指標は以下のとおりで、特にFOMC、雇用統計、ISM製造業景況指数に注目が集まります。
FOMCにおいては、今年からFRB議長の定例記者会見がFOMC毎におこなわれます。
経済指標以外では、米中通商協議や多くの米企業決算が予定されており、特にアップルの決算内容については日本企業にとっても影響力が大きいと考えられ注意が必要です。
【日経225(TFX) 週足 チャート】
日経225(TFX)の週足チャートです。
それぞれの移動平均線は下向きで推移しており、上から順に52週、26週、13週移動平均線という順番になっているため、下降トレンドにあるとみています。ストキャスティクスは上向きで推移していますが、あくまでも下降トレンドの中での反発局面として捉え、ストキャスティクスが下降基調になるタイミングで戻り売りを考えたいところです。
目先のレジスタンスは21,000円で、その上が13週移動平均線の位置する21,130円前後。
これらを上回る場合には、中長期の移動平均線が位置する22,000円前後まで上昇する可能性も出てきます。
【日経225(TFX) 日足 チャート】
日経225(TFX)の日足チャートです。
日足チャートは転換線に支持されながら上昇傾向にあり、先週時点で転換線が基準線を上回りました。(均衡表の好転=買いサイン)
先週末に遅行スパン(緑色の線)が日々線(ローソク足)の壁を突き抜けました(遅行スパンの好転=買いサイン)が、さらに転換線の壁にさえぎられています。
また、日々線も一目の雲が目前に迫っていることに加え、価格が200日移動平均線の下側にあることなどから、当面は21,000をバックに斥候的な戻り売りを考えたいところです。
ただし、相場が一目の雲を上回るようであれば、三役好転となるため、売りは一旦停止し買いと考えます。
このコメントは弊社テクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
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