しっかり乗せると“流れが変わりそう”だが、まだ目先は“重い”…!?
※ご注意:予想期間は10月24日と表示されていますが、本日(10月23日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
“112.60円超”が重かったのは事実だが、“112.88円”をつけた流れは「膠着(揺れ動き)とはいえない」か…?
上海株が反発した昨日は、リスク回避志向の巻き戻しが優勢となりました。
欧州タイム序盤に“10/19高値(112.649円)/10/18高値(112.730円)”を相次いで突破すると、そのままスルスルと“112.90円手前”へと上値を伸ばしました。
その後はNYダウが下落に転じるタイミングで一旦押し戻されましたが、
「(EUに対して)予算案は修正せずと回答〈伊〉」
「(独連銀は)7-9月期の景気減速を予想〈独〉」
「(アイルランド国境問題に関する)EU提案を拒否〈英〉」
等があっても“リスク回避”ではなく“欧州通貨売り→ドル買い”で反応するなど、「下値はしっかり」の印象が目立ちました。
◆ただし“113円手前のドル売りオーダー”はかなり強力…!?
本日も主だったイベントが不在となるため、株価/利回り動向を睨みながら“リスク回避の巻き戻し”の継続度合いを探る展開と見られます。
“20日移動平均線(本日は112.970円)”の手前からかなりのドル売りオーダーが控えているとされており、これを突破するのは引き続き“一筋縄ではいかない”と見るのが自然です。
ただしっかり乗せてくると、“流れが変わりそう”な雰囲気が見え隠れしているのも事実です。
まずは“上海株の動向”、次に再びきな臭くなってきた“欧州動向”に注意を払いながら、「113円ラインを巡る攻防の行方」を見極めたいところです。
しっかり乗せてくるには、「もう一つ、新たなリスク選好要因が必要」と見ますが…?
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:113.285(10/10高値、50月移動平均線)
上値4:113.206(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:113.085(10/4~10/15の50%戻し、日足・一目均衡表基準線、200週移動平均線)
上値2:112.970(20日移動平均線、大台、ピボット1sレジスタンス)
上値1:112.880(10/22高値)
前営業日終値:112.795
下値1:112.463(週足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値2:112.349(10/22安値)
下値3:112.252(日足・一目均衡表転換線、10/15~10/22の50%押し)
下値4:112.141(10/19安値、10/15~10/22の61.8%押し、ピボット2ndサポート)
下値5:112.037(50日移動平均線、大台)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。
11:19 ドル円 抵抗・支持ライン追加