待ちに待った押し目到来 - 週末だが…

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最新投稿日時:2018/07/20 10:47 - 「待ちに待った押し目到来 - 週末だが…」(武市佳史)

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待ちに待った押し目到来 - 週末だが…

著者:武市佳史
投稿:2018/07/20 10:47

◆前日高値更新も、“トランプ砲”で急反落

※ご注意:予想期間は7月21日と表示されていますが、本日(7月20日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


“米中貿易戦争懸念”が燻る中、昨日は“強い米経済指標発表”と“トランプ砲(米利上げ牽制発言)”で揺れ動きました。

昨日発表された米新規失業保険申請件数は、1969年12月来の最少を記録(20.7万件)し、フィラデルフィア連銀製造業PMIも好内容(25.7は前月比+5.8ポイント)でした。
前日高値を更新したドル円は、一時113.169円へと上値を伸ばしています。

一方でトランプ米大統領は、「米利上げは喜ばしくない」「日欧が緩和政策を続ける中、米国には不利益がもたらされる」と発言しました。
金融政策に対する異例の干渉発言であるだけに“急激な巻き戻し”を誘い、1週間ぶりとなる112.057円まで急激に値を落としています。
ホワイトハウスの火消し(当局の決定には介入しない)が奏功したことでその後は112円半ばへ押し戻されていきましたが、「波紋は残る」と見るのがもしかしたら自然なのかもしれません。

◆ただ“持続的なドル押し下げ要因”にはなりづらい…?

ただしこれまでの同氏の立ち振る舞いを鑑みれば、“特段のサプライズ”といえるものではなさそうです。
「貿易不均衡」という観点ではそれほど不自然でなく、「政治的圧力でFRBを屈する(スタンスを変更させる)」といった意図も“現時点では限りなくゼロに近い”と見るのが妥当だからです。
つまり“持続的なドル押し下げ要因”にはなりづらく、“過度に傾いたドル買いの反動(調整)”と見るのが自然ということになります。

週末でもありますので「すぐに113円台に戻すか…?」には二の足を踏まざるを得ませんが、「待ちに待った押し目」が入った格好です。
買い拾いに徹したいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:113.260(200週移動平均線、16/12/15~18/3/23の61.8%戻し)
上値4:113.176(1/9高値、7/18-19高値)
上値3:113.000(大台、ピボット1stレジスタンス)
上値2:112.744(7/19高値後の61.8%戻し)
上値1:112.613(7/19高値後の50%戻し)
前営業日終値:112.471
下値1:112.263(7/19安値後の61.8%押し)
下値2:112.184(7/19安値後の76.4%押し)
下値3:112.057(7/19安値、大台)
下値4:111.910(7/12安値、7/11~7/19の50%押し、日足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値5:111.685(7/11~7/19の61.8%押し)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:22 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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