コンドーテック Research Memo(5):収益性や健全性は問題ないが、成長性にやや課題

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最新投稿日時:2018/06/26 15:38 - 「コンドーテック Research Memo(5):収益性や健全性は問題ないが、成長性にやや課題」(フィスコ)

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コンドーテック Research Memo(5):収益性や健全性は問題ないが、成長性にやや課題

配信元:フィスコ
投稿:2018/06/26 15:38
■業績動向

3. 財務状況
コンドーテック<7438>の2018年3月期末の総資産は39,313百万円(前期末比2,788百万円増)となった。売上高増加に伴う現金及び預金と売上債権の増加、商品調達機能強化によるたな卸資産の増加、拠点展開の整備などによる有形固定資産の増加が要因である。負債は14,567百万円(同762百万円増)となったが、仕入債務の増加が主な要因である。純資産は24,745百万円(同2,026百万円増)となったが、親会社株主に帰属する当期純利益の増加が主因である。

2018年3月期末の現金及び現金同等物は9,893百万円(前期末比1,232百万円増)となった。営業活動によるキャッシュ・フローは2,429百万円の収入となったが、売上債権の増加1,033百万円、たな卸資産の増加391百万円、法人税等支払い1,046百万円に対し、税金等調整前当期純利益3,655百万円、減価償却費の計上423百万円、仕入債務の増加737百万円などとなったためである。投資活動によるキャッシュ・フローは506百万円の支出となったが、有形固定資産の取得455百万円、投資有価証券の取得80百万円などによる。財務活動によるキャッシュ・フローは703百万円の支出となったが、配当の支払い630百万円、自己株式の取得155百万円などが要因である。

総資産当期純利益率と自己資本当期純利益率について2018年3月期にやや低下したが、回転率、レバレッジが2017年3月期と同水準のため、当期純利益率の悪化が低下の要因である。ただし、近年の収益性指標は改善傾向にあると言え、資産効率は高い水準を維持していると認められる。成長性指標については、売上高は順調だが、営業利益がやや低い伸びになっている。自己資本比率など健全性指標は、おおむね問題ない水準と考えられる。以上から、同社の課題は利益成長性にあるということができる。


東京オリンピック・パラリンピックに向けて追い風が強まる
4. 2019年3月期の業績見通し
2019年3月期業績予想について、同社は売上高55,316百万円(前期比4.7%増)、営業利益3,733百万円(同5.5%増)、経常利益3,833百万円(同4.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,626百万円(同4.1%増)と見込んでいる。都市部での再開発工事や好調な企業業績を背景とした設備投資、東京オリンピック・パラリンピック関連工事の本格化など追い風が期待されるが、一方で鋼材価格の高騰や輸入商品など原価上昇なども懸念される。これに対して同社は、工場における生産性改善による売上総利益率の改善などコスト競争力を高めていく計画である。なお、為替は常に波乱要因ではあるが、2019年3月期においては、安定すれば原価上昇を価格に転嫁しやすくなると思われる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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配信元: フィスコ

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