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最新投稿日時:2015/02/02 11:28 - 「74%の人が株取引をしていない」(みんかぶ株式コラム)

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74%の人が株取引をしていない

著者:矢口 新
投稿:2015/02/02 11:28

ある調査によると、74%の人が株取引をしていないという。また、ここ3年ほどの日本株高で、日本の個人投資家は一貫して大量の売り手だという事実がある。

(以下、抜粋引用)
1月29日、ECナビの1問アンケート「おしえて! どっち?」は、「株取引をしていますか?」というお題で約15万人が回答しました。(ECナビの「おしえて! どっち?」[http://ecnavi.jp/vote/choice/941/])

アンケート結果は、74%が「いいえ」。
株取引をしない主な理由は…

◆余裕がない
◆資金がない
◆株は恐い

というもの。回答者の年齢層としては50~60代が多かった。

≪まとめ≫
【若い時はリスクをとれるが、老後が視界に入るとそうはいかない】
「余裕がない、資金がない、株は恐い」と感じる背後にある一つの共通点は、年齢でした。年を重ねるごとに株投資を始めるのは難しくなります。個人差はありますが、株投資と年齢は密接な関係にあること、お分かりいただけたと思います。
(引用ここまで)
参照:「74%の人が株取引をしていない」という調査結果が意味するもの
http://www.msn.com/ja-jp/money/news/%E3%80%8C74percent%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%81%8C%E6%A0%AA%E5%8F%96%E5%BC%95%E3%82%92%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E7%B5%90%E6%9E%9C%E3%81%8C%E6%84%8F%E5%91%B3%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%82%E3%81%AE/ar-AA8Pmn7 

上記の解説はともかく、余裕がない、資金がない、株は恐いというのが、株式投資に踏み切れない大きな原因であるようだ。

しかし、本当に余裕がないのか? 本当に資金がないのか? 株って本当に恐いものなのか? を突き詰めていくと、一番大きな原因は、株を知らない、知ろうとしない、知る機会が少ないことに行き着くように思える。つまり、日本における投資教育の貧困さが問題なのだ。

資金以外での余裕のなさとは、時間と気持ちだろう。とはいえ、デイトレード以外では、それ程時間を食う訳ではない。また、デイトレードでも取引を行う時間を限定したり、農閑期や雨の日など、仕事の性質に合わせて集中的に行うことで、株取引を行うことは可能だ。気持ちに余裕がないというのも、株式投資はむしろストレス発散にもなることを思えば、株を知らないことが大きいと思われる。

私は資金に余裕がないことが一番の理由かと思う。株式投資は少額でも行えるのだが、少額ではリターン面での面白みに欠けるので、あえて踏み切るだけの動意にはならないのかも知れない。しかし、少額投資でも、機関投資家の大量投資でも、基本動作もリターンも本質的には同じだ。F1に乗れないのなら車の運転には興味がないという極端な人以外なら、まずは乗りやすい車からゆっくりと始めて、徐々にグレードアップを図ればいいのだ。これも、株を知らないから、やらないのかと思う。

株は恐い。とはいえ、株より恐いものはいくらでもある。例えば、スポーツ選手では、一番恐いのが怪我だという人が多い。怪我で選手生命が絶たれると、生活そのものが危機になることも多い。その時、その人に株式投資のノウハウがあれば、リハビリー中の生活や精神を支えるかも知れない。自転車でも水泳でも最初は恐いものだ。飛行機が恐いという人もいる。また、どんなものにも両面がある。株式投資の楽しみや恩恵を知る私などにとっては、株が恐いという人が多いというのは、もったいなく残念な思いだ。

私が相場を始めたのは偶然だ。海外の大学を出て為替の会社に入社したことがきっかけだが、それまでは興味もなく、ほとんど何も知らなかった。真っ白な状態で、銀行のトップディーラーたちに染められたのが、ここまで続いている。

だから、相場や株式投資が絶対に必要だとは言わない。株を知らない、知ろうとしない、知る機会が少なくても、生きてはいける。しかし、日銀の政策目標であるインフレ率2%の達成は無理などと言われながらも、様々なものの値上がりは続いている。収入が増えなければ、生活は苦しくなるのだ。また、ここ3年ほど株価が上げていても、日本の個人投資家は依然として大量の株式を売り続けている。株高の米国でも貧富の差はかってないほどに拡がっている。インフレ政策で最も恩恵を受ける確率が高い、株式を敬遠するのはいかにももったいない。

株式投資教育に関わる者として、株高なのに株式投資をやらない人が多い、やっていた人は売り続けていると言うのは、反省すべきことだと捉えている。

配信元: みんかぶ株式コラム

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