ドル/円チャート分析
このムニューシン財務長官のドル安容認発言は、歴代財務長官の“不文律”から逸脱するだけではなく、2017年のトランプ政権発足以来、自身が「長期的にドル高は強い経済を反映する」としてきた自国通貨への考え方と180度違っていることもあり、一部では“ムニューシン・ショック”※との表現も。(※日本経済新聞電子版より)
そんな中、25日にトランプ大統領が「強いドルを望む」と発言し、“ムニューシン・ショック”の火消しに回ったことから、米ドルが主要通貨に対して持ち直す展開となりました。
トランプ政権による為替政策への姿勢は、今後も不透明感を強める可能性があるものの、その本音を勘案してみると、米国の保護主義的政策を支える“屋台骨”は自国通貨の低位安定であり、つまり、本音では強いドルを望むような環境ではないような気がしてなりません。
少なくとも、今年11月に予定されている米中間選挙に向けて国内産業の強化と「米国第一主義(アメリカ・ファースト)」を掲げるトランプ大統領の本音は「ドル安」路線の継続を前提条件としていると思うのですが、はたしてどうなのでしょうか。
さて、そんな中、米ドル/円相場のトレンド転換ポイントや下値メドを探る上で、アストロロジー(金融占星学)を中心に、パターン分析をしてみたいと思います。以下、2017年1-12月の米ドル/円・日足ローソク足と、満月・新月日を合わせたチャートをご覧ください。
上記チャートはあくまで1年間(2017/1-12)をベースとしたパターン分析ですが、以下のような仮説を立てることが可能です。
■特に2月・3月・5月・7月・10月・11月の満月時※に、米ドル/円・日足チャートにおいて「天井圏」と重なり、トレンドの転換ポイント(上昇→下降)となっている。
■6月・9月の満月時※には「底値圏」と重なり、トレンドの転換ポイント(下降→上昇)となっている。
■新月時※には、足もとの「底値圏」やトレンド加速ポイントと重なることが多く見られる。
※満月・新月該当日が土日のケースでは、翌営業日を対象としています。
必ずしも毎年決まったパターンが見られる訳ではないものの、過去10年における米ドル/円相場と月齢サイクル(満月/新月)には少なからず同様の傾向・パターンが見受けられます。
とすれば、気になるのは今後の動きですが、参考までに、2018年1-6月の月齢(満月/新月)カレンダーは以下の通りです。
■1月:満月→2日、31日 新月→17日
■2月:新月→16日
■3月:満月→2日、31日 新月→17日
■4月:満月→30日 新月→16日
■5月:満月→29日 新月→15日
■6月:満月→28日 新月→14日
上記カレンダーにおいて、1ヵ月の内に満月が2回訪れる、いわゆる【ブルー・ムーン】【が1月と3月にあり、その中でも天文学的なビッグイベントとして注目が集まるのが・・・1月31日の【皆既月食】。
しかも当日は【ブルー・ムーン】だけではなく、月が地球に最接近する【スーパー・ムーン】と重なっており、しかも皆既月食(=【ブラッド・ムーン】)となることから、【スーパー・ブルー・ブラッド・ムーン】と呼ばれています。
以下余談ながら、この【スーパー・ブルー・ブラッド・ムーン】現象が見られるのは、実に1866年3月以来152年ぶりとのこと。1866年と言えば、薩長同盟(3/7)や寺田屋事件(3/9)、そして第二次長州征伐(7/18)などがあった幕末動乱期と重なり、翌年1867年の大政奉還に至る、いわば歴史の大転換期と重なっていたことは単なる偶然なのでしょうか。
かの坂本龍馬や西郷隆盛といった歴史的大人物も、この年の夜空に【スーパー・ブルー・ブラッド・ムーン】を眺めていたかと想像すると、天文学的事象のみならず、歴史のロマンが膨らみます。
話しは少しそれてしまいましたが、アストロロジー的パターン分析をベースの米ドル/円相場を見てみると、「満月=トレンド転換」という仮説に則ると、次週1月31日が『重要変化日』(※ここでは「下降トレンド」から「上昇トレンド」への転換)となるのでしょうか。要注目です。
1/28:一部文言修正