貿易政策優先なら一段のドル安も・・・・・
しかし、大統領が「大規模な国境税を課す」と発言すると、ドル円は急反落を開始。NY時間引け際にはムニューチン・次期財務長官が「過度に強いドルは短期的にマイナスの可能性」と述べ、112.70円台まで下げ幅を拡大しました。
東京市場にも、このドル高牽制発言が材料視され、取引開始早々からドル売り・円買いの流れが強まり、112.50円台まで一段安の展開となりました。しかし、先週の安値圏でもある事から、ショートカバーや実需筋の買いも入って下げ止まり、現在は113円台を回復しています。
一連の流れからは、トランプ政権の経済政策にドル高を招く政策とドル安を招く政策の双方が内在されている事が解り、どちらにより軸足を置くかにより、相場は振らされる状況となっています。目先、貿易政策に対するコミットメントが優先されれば、ドルはもう一段、下値を模索する可能性も出て来そうです。