若者に「栄養不足」「運動不足」の傾向が強まる
仕事が忙しかったり、子育てで他のことに余裕がもてなかったりすることがその理由として挙げられるが、感染症予防や自律神経のコントロール、さらに遠い将来でみれば健康寿命を延ばすには生活習慣を整える取り組みは欠かせない。そうした現代人のライフスタイルに合わせた事業を行う企業に注目したい。
積水化学工業<4204>子会社のセキスイデザインワークスとセントラルスポーツ<4801>がリフォーム商品を共同開発。自宅の室内をヨガやストレッチのできる空間にする「うちジム」と、足つぼマッサージなどのエクステリアで運動できる「そとジム」を提案している。空いたスペースを活用して、トレーニングをしたり、家族一緒にカラダを動かすことが可能になる。また、コシダカホールディングス<2157>は女性専用の健康体操教室「カーブス」事業が好調だ。月会費を払えば何度も通える上に、1日のメニューが30分と短時間でトレーニングできることが魅力のようで、11月だけで15店舗新規出店している。他にも、スポーツジムを運営するルネサンス<2378>や、東祥<8920>などがある。
今年のトレンド鍋のひとつに葉物野菜をふんだんに取り入れた「草鍋」がある。オイシックス<3182>は、苦くないケールの「かがやケール」を使った鍋の提供を開始している。ケールは、カルシウムが野菜の中でもトップクラスに含まれているほか、食物繊維などが豊富に含まれている非常に栄養価が高い野菜。これから年末にかけて外食の機会が増えてくるが、そのうちの1回をヘルシーで胃腸にもやさしい鍋料理にするのも手なのかもしれない。外食チェーンを運営するダイヤモンドダイニング<3073>でも、彩のいい野菜を使った鍋を提供しており、不足しがちな野菜をまとめて摂るには絶好の機会となりそうだ。