下期、V字回復の可能性も
┗三井松島産業(1518)
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*10月19日追記
同社はリーマンショックで最終赤字に転落した09年3月期に、自己資本比率が20%以下まで財務が悪化しましたが、足元では59%まで回復しています。
ネット有利子負債もほぼゼロまで削減が進んだことから、8月には5億円を上限とする自社株買いを決定するなど株主への利益還元を積極的に行っています。
今期の配当金はまだ未定ですが、前年の実績である一株あたり40円(株式併合考慮後)が据え置かれる公算は高いのではないでしょうか。
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製鉄に使われる原料炭の価格が上昇しています。13日付の日本経済新聞で「新日鉄住金と米石炭大手の間で決着した10~12月の輸入契約価格は、7~9月の2.2倍となった。」と報じられました。
石炭を豪州から輸入し、鉄鋼メーカー向けに販売する三井松島産業には、石炭の価格上昇が追い風になります。
4~6月期は市況低迷で営業赤字(234百万円の営業損失)と苦戦したものの、下期は市況上昇の後押しを受け、V字回復の公算が大きいでしょう。
また、14日の大引け後には、同じく鉄鋼関連の日本コークス工業が業績予想の上方修正を発表しました。
コークス工業の上方修正も刺激になり、株価は戻りをためる展開が見込めるのではないかと考えます。
小野山 功