どうしますか？
株をやったことのある人なら、答えは「そんなことないよ」で終わってしまうでしょう。
でもよく考えてみると、あることに気が付くはずです。例を挙げれば「なるほど」、最近も話題になりましたよね。
ＴＯＢの事前情報をひそかに入手して（あるいはその当事者が）、株を買っておいたらどうでしょう。絶対に儲かりますが、来年は監獄で年越し……かもしれません。
新発見の薬の事前の情報はどうでしょうか。
ＴＯＢよりは少しはましかもしれませんが、不公正な取引ということで、もうけは没収……かもしれません。
でも、こんな不公平な取引ではなく、世間に堂々と胸を張ってもうけを自慢できるような取引はあるのでしょうか。
「私は今実験中です。でも結果がわかるまで時間がかかります」
「どうせ本を売るためにそんないい加減なこと言ってるんだろう」
「それは違います。本には書いていませんから。だってこれを発表して、皆がやりだしたら、たちまち儲からなくなってしまいます。だから……」
昔から日本には「本間家秘宝」とか「坂田五法」とか、コメ相場で大きく当てた方の取引手法についての秘伝があります。
その多くは今でいうテクニカル分析中心です。でも実際に、相場の神様と言われた本間宗久は、堂島と坂田の取引所の連動性に着目し、堂島相場の動きを誰よりも早く知って、坂田で相場を張ったのが成功の秘訣だったという人もいます。
西洋にも同じような話があり、相場は誰よりも早く相場の方向性を、読み賭けることの重要性を教えてくれています。
ということで、今やっている「絶対儲かる株取引」については、誰にも教えないことにしています。教えることで皆がやりだしたら儲からなくなるからです。
絶対儲かる投資法を見つけても、「絶対」人に言わないことです。言ったらおしまいだからです。
「みんかぶ」のこの欄で儲け話が少ないのも、こんな理由があるからかもしれません。
皆さんの投資のご参考になれば幸いです。
