不可思議

[じろちゃんさん]

金曜日の日経平均は－316円8583円と続落。
懸念されていた「ﾄﾖﾀｼｮｯｸ」により寄り付きから全面安となり10時前には一時－600円超の8266円まで下押し。
10/29～30に空けた窓を一部埋めたところで公的資金と思われる買いが先物に入ったことをきっかけに反転、後場はＳ安売り気配だったﾄﾖﾀが寄り付いたことで弾みがつき一時前日比－30円まで戻す場面もあった。
結局週末要因も重なり引けにかけ下げに転じて終わり火曜水曜の上げ幅922円を木曜金曜でほぼ帳消しにした格好。

NY市場の方は10月雇用統計、GM決算と重要な発表の影響が注目されたが、概ね高値圏で取り引きされ＋248ﾄﾞﾙ8943ﾄﾞﾙと大幅に反発して取引を終了した。
雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比 24万人減と事前予想（20万人減）を上回る落ち込み、９月の雇用者数改定値は28万4000 人減と、速報値の15万9000人減から大幅な修正となった。
またｾﾞﾈﾗﾙ･ﾓｰﾀｰｽﾞ（ＧＭ）の方はというと今年の運転資金が不十分な状態に陥る可能性があると明らかにし第３四半期決算は営業損失が42億ドル、ｸﾗｲｽﾗｰとの合併交渉は中断。

これ以上ない悪材料続出であり、－500ﾄﾞﾙぐらい下げてもおかしくないところだ。
しかし、ﾀﾞｳは＋248ﾄﾞﾙと全く不可思議な結果に。ｱﾅﾘｽﾄのﾆｭｰｽｺﾒﾝﾄを見ると悪材料出尽くし、12/16FOMCの利下げ期待が高まったのではとのこと。
まあ、前日までの２日間で－900ﾄﾞﾙ超下げておりｼｮｰﾄｶﾊﾞｰが入ったといったところか。

CME先物NIKKEI225は8845円と金曜日経平均終値を260円程上回っている。週明けはNY高を受け先物にｻﾔ寄せする形で高く始まりそうだ。
ただ、来週末はSQ、15日はG20を控えており、来週は不安と期待が入り交じり今週並に乱高下しそうで十分注意が必要だ。