資本論をちゃんと読んだわけじゃないのですが、賃金の本質は、以下の三つで成り立つのだとか。
1. 労働者自身の生活費:食って寝て着る、プラス活力を養うための多少のレジャー費
2. 労働者階級の再生産の費用:労働者が子供を育てて、一人前の労働者に育てる費用。労働者階級がいなくなっちゃうと資本主義は成り立たない。
3. 労働者がイノベーションに追いつくための費用:自己啓発費ってとこかな
資本家は労働者に最低でも上記の分を賃金として支給すれば、資本主義は回っていく。
労働者が働いて得る利益はもちろんそれを上回っているはずだが、その差は「搾取」され資本家に入る。
「搾取」という単語がちょっとエグイけど、資本家の財布に入るというよりは、実際は企業の株式配当ないし設備更新・業容拡大あるいは剰余金になるんでしょう。
なので、労働者の賃金は上がってもタカがしれているということのようです。
ま、今は大会社の社長でも、ほとんどは資本家じゃなくて雇われ社長でしょうからね。
じゃ、どうするかというと、共産革命なんざ論外なのでこんなとこですかね。もっとも、以下はマルクスが言ったわけじゃありません。
1. 一流の芸術家・作家(俳優・歌手とかでもいいかも)になって、資本主義の外に出る。
2. みずから資本家になる(その1):起業して企業のオーナーになる。もっとも、銀行からカネを借りているうちは資本家と言えるのかな。
3. みずから資本家になる(その2):1.も2.も才能とセンス・度胸が必要です。それを持ち合わせない庶民は、株を買って投資家になり片足だけでも資本家の仲間入りをする。
ということなので、せっせと株を買いましょうというお話でした(ただし、買うのは安いときにしましょう)。