米国は昨年4/7にもシリアにミサイル攻撃を行っています。
当然地政学的リスクは有事の円高・株安を引き起こすと思われましたが
昨年シリア攻撃が実施された当日の日経平均株価は67円上昇しています。
またドル円相場も一瞬円高に振れましたが直ぐに持ち直し
日中平均値は前日の110.56円より円安の110.93円でした。
ただ内容を見ると、半導体などの景気敏感株や空運株は売られ
防衛関連、原油関連、内需株などは堅調に推移しています。
<2017年4月7日、日経平均株価の動き>
https://www.quick.co.jp/6/article/14654
ところで週明けの東京市場は、地政学的リスクの高まりで
かなり下落するという報道が後を絶ちません。
しかし昨年の例が示す様に、下げたとしても一過性に終わる可能性が高く
個人的にはあまり動揺しない方が良いと考えています。
但し暫くの間景気敏感株は避け、内需株にシフトする方が賢明だと思います。
また昨年は防衛関連株が買われましたが、北朝鮮情勢が落ち着いているため
一時期の様に上昇が続くことは無いと予想しています。
<株価の下落が一過性だと考える理由>
〇シリア攻撃の長期化は考え難い
〇イラク戦争の様に地上部隊を投入する可能性は極めて低い
〇イラク戦争の様に政権を倒し民主主義国家に転換させる計画は無い
因みに、トランプ大統領は
「シリアから化学兵器が無くなるまで攻撃を続ける」と意思表示していますが
マティス国防長官は
「取り敢えず攻撃は一回で、後はアサド大統領の出方次第」と発言しており
シリアのバックにロシアが居ることを考えれば
攻撃が長期化することは考え難いと思います。