良い事なのか悪い事なのかは判断が難しいですが、
日本人はどちらかって言うと、金にあまり関心がないのかもしれません。
しかし世界の国々に対するスタンスは色々。
ゴールドサーベイを見ると、それが分かって楽しいので紹介します。
例えば、ドイツ。
2016年の金地金の投資は103.2トンと、ヨーロッパの中では一番。
なんと二位のスイスの43.4トンの2倍以上。
しかし、宝飾品の需要一覧にはドイツの名がないことから、
金の宝飾品の需要は少ないと考えられます。
金の消費内容一つとっても、ドイツ人の堅実さが垣間見えて思わず納得してしまいます。
厳しいインフレに見舞われた経験から、資産の一部を金で貯える習慣があるのかもしれませんね。
その反対がUAE(アラブ首長国連邦)。
宝飾品の需要は世界で4位とかなりの量ですが、
金地金の投資一覧にはその名はありません。
もしかしたらイスラム教の教えで投資は禁じられているのかと思いましたが、
サウジアラビアは金地金の投資一覧に載っています。
宗派の違いや制度の問題もあるのかもしれません。
また、意外なのがフランス。
国民性として金が好きだとどこかで聞いた気がしたのですが、
金地金の投資の表にも宝飾品の需要一覧にも挙がっていません。
もしかしたら、倹約家と名高いフランス人は、金は高いと考え手を出していないのかもしれません。
さて最後に、一部の国ですが宝飾品需要と地金投資の推移を表にしたので載せます。
表にすると、やはり現物では印中の需要の大きさが目を引きます。