雨、雨、曇り、そして雨。 太陽を忘れそうな一週間。
「太陽を忘れそうな日には、太陽の国の株を売買しよう。」
これは、著名な投資家ソウノ・テッサア氏が提唱した格言で、
実際にAIで解析したところ、雨の日は温暖な国の株式投資が活発になるらしい。
…と言うのは真っ赤なウソ。
雨の日と株のアノマリーはさておき、
去年あたりからブラジル株が反発しているので、
ブラジルインデックスFを一部売却した。
ところで、ブラジルと言えば?
きっとオリンピックが終わって皆さん関心が薄いかもしれないが、
リオのカーニバル、アマゾン(ネット小売、クラウドじゃないよ!)なんかが思い浮かぶだろう。
ただ、今回は経済の視点で見てみよう。
ブラジルは油が取れる。
汚職問題もあるが、今後有望と見られる油田も発見した。
そう、ブラジルはエネルギー資源国だ。
もう一つのブラジルの側面、農業大国。
まず、砂糖は世界最大の砂糖生産国。もちろん輸出もしている。
今は油が安いが、その砂糖などでバイオエタノールを作っている。
糖分ひかえめ、ダイエットが…というが、
過去に経済が発達しゆとりができると砂糖の消費量が増える傾向にある。
つまり、新興国の発展次第で需要が期待できる。
また、コーヒーについても世界一の生産国だ。
コンビニコーヒーでブラジル豆を採用しているところもある。
先進国、新興国に限らず、需要が見込まれる。
最後に、オレンジ。
こちらも世界最大。オレンジやオレンジジュースといえば、フロリダだが、
アメリカは既にブラジルから輸入している。(無論、フロリダでも生産されているが)
オレンジの生産は80%以上、オレンジジュースは50%以上がブラジル産と言われている。
航空機産業。
日本ジェット、MRJは苦戦をしているが、
世界の大手航空機メーカーのひとつがブラジルにある。
エンブラエル社だ。小型旅客機も生産しており、高い技術力を保有している。
私がざっと思いつくのはこんなところ。
もちろん、ブラジルは良いところばかりではない。
政治不信や、インフレ、原油価格の低迷など不透明さは否定できない。
今後、ブラジルはどの様な道を歩むだろうか。
今回は利食いできたが、次はその保証はない。
しばらくブラジル経済と株式市場の先行きも見据えながら売買をするとしよう。