はるるっぴさんのブログ
決めつけないでデータを確認する
素人のひとりごと日記です。
(すべて正しくは信頼できる専門家へ)
○日経新聞より
11月28日
「事業法人の買越額 最高」
「15年累計2兆円超 自社株買い活発」
とあり投資部門別売買代金差額を記載しています。
日経新聞では、事業法人のことを書いていますが、これはあまり重要ではなく
重要なのは、海外投資家と個人投資家の状況です。
海外投資家 11月第2週 3003億
11月第3週 2447億
個人投資家
現金 11月第2週 ▲3594億
11月第3週 ▲3618億
信用 11月第2週 295億
11月第3週 ▲642億
海外投資家が買い越しているのに対して、個人投資家は現金、信用あわせて大幅に売り越して
います。現物・信用あわせてトータルでみると8週連続売り越していることになります。
そのため日経平均株価は底堅い動きをしています。個人投資家が売り越していることから、
日本株は需給面では、まだ上昇する可能性があります。
(もちろんどうなるかわかりません。短期的な確率が少し高いことを意味します。)
ただ、先週については、新興市場の株価上昇が大きかったので、個人の買いが増えている
かもしれません。注意が必要です。
○アノマリー
11月の最終週(11月30日~12月4日)のアノマリーをチェックすると
2003年~2014年まで12連勝です。
2000年~2002年は3連敗していますが、ITバブル崩壊の影響もあったと思います。
11月最後の日を含む最終週は日本株にとって強いアノマリーがあります。
この12年間の連勝記録が続くとすると、日経平均株価の12月4日終値が19880円を
上回ることになります。
どうなるでしょうか?
このアノマリーを信用する投資家は、持ち株の買いホールド継続か押し目買いのスタンスになるのでしょう。ただ、12月は重要イベントを控えているのでリスク管理をしっかりして、慎重に対応したいところです。
12月 3日 (木)ECB政策金利発表、ドラギ総裁記者会見
12月 4日 (金)米雇用統計
12月16日(水) FOMC政策発表、イエレンFRB議長記者会見
12月18日(金) 日銀金融政策決定会合、黒田総裁定例会見
12月25日(金) Merry Christmas
ヘッジファンドの方々は、クリスマス休暇をゆっくりとれないかもしれません。
○日経平均株価の上値のターゲット
上値のターゲットは、正確には20700円になると思います。
下値のターゲットは、19600円になると思います。
(投資家によって見方は違います。)
目標が高くなればなるほど、クリアするのが難しくなります。
どうなるでしょうか?
○裁定買い残
11月20日発表の裁定買い残が3兆5654億円まで積まれています。
危険水準の4兆円に近づいています。
株価が下落したとき、裁定買い残が積まれているので、下げを加速させる可能性があります。
○ユニクロ
日経平均株価の主力銘柄ファーストリテイリング(9983)の信用取引情報を見ると
貸借倍率は2.61倍となっています。ファーストリの信用倍率が高くなると少し注意です。
今のところ、少しずつ買い残が減って、売り残が増えているので、あまり参考になりません。
○ファンタメンタルズ
ファンダメンタルズは良くないです。
良くない日本の経済指標、中国経済の減速懸念、新興国経済の停滞
アメリカ経済も良いと言われていますが、中身を見ると必ずしもそうではありません。
(田中 宇氏の国際ニュース解説「ひどくなる経済粉飾」にも解説されています。)
短期的な相場は需給で動きますが、いきつくところはファンタメンタルズになります。
金融緩和に支えられた株高はいつまでも続きません。
米利上げ→米利下げ→QE4→「ごめんなさい」
「ごめんなさい」まで
○GPIF
投資主体別売買動向の信託銀行を見ると4週連続売り越しになっています。
このことからと、GPIFの国内株式保有割合25%は、達成していると思います。
株価が下落したときの大きな買い主体がいなくなっています。
ただ、足元売り越しが続いているので、少し買えるかもしれません。
○専門家の意見
専門家の話によると
「12月相場は強い。リスクオン相場を期待してよい。」
「ECBの金融緩和や米利上げは、過去のアノマリーを見ても株価にプラス」
といった論調が多いようです。
専門家はそれでよいかもしれませんが、リスクを取っている投資家は、そう簡単にはいき
ません。決めつけないで、データを確認しながら、そのようにならない可能性も想定して
マーケットに向き合いたいと思います。
結論
みんかぶ予想
売り予想:1銘柄
引き続きそのままにして様子見とします。
昨日読んだ本のご紹介
「情熱・熱意・執念の経営」
「すぐやる!必ずやる!出来るまでやる!」
日本電産株式会社 代表取締役社長
永守 重信
PHP研究所
良い分析ですね。
まさしく日本の売り坊様達が踏まれるのを絵に描いたような実状です。
では買えるのか?と言われれば、買うなんてとんでもないと判りすぎる現状です。
残念ながら買い方の私達も目押しで下がった銘柄のみを逆張りでつつくしかない閑散相場の典型例で、今の保有株をどこで売るのか?と悩まされます。