はるるっぴさんのブログ
今週のマーケット予想
素人のひとりごと日記です。
(正しくは信頼できる専門家へ)
今週のマーケット予想を思いつくままに少しだけ書いてみたい。
○年金基金の動向
「信託銀7週連続買い越し」
「年金基金は信託銀行を通じて売買注文を出すことが多く、信託銀行の売り買いは年金
基金の動向を探る手掛かりになる。7週連続の買い越しは約7ヵ月ぶりだ。」
(10月17日 日経新聞より引用)
日経新聞に記載されている野村證券の試算では、GPIFの買い余力1.7兆円、3共済を含めると買い余力は5.4兆円と書かれている。
「年金基金の買い」が足元の日本株上昇をサポートしているようだ。逆に、年金基金が売り越しになるときは注意した方がよい。
○購買力平価
今週のマーケット予想とはあまり関係ないことを一つだけ。
現在の円ドルレートは購買力平価から見ると1ドル20円程度ドルが買われすぎている。
円に限らずドルインデックス(現在97.46、出発点から約30%上昇している)を見てもドルは買われすぎている。
金融危機前、同じようにドルは購買力平価から見ても買われすぎていた。
2007年ドル円が125円くらいのとき、専門家の皆様が「まだまだ円安になりますよ~」と言っていた
のを覚えている。その後、ドル円は70円台まで円高になった。
現在、そのとき以上にドルが買われている。将来、何かのきっかけで円高になる可能性がある。
「豊島逸夫の手帖」にも円高になる可能性について書かれている。
日銀の金融緩和とその期待があるので、もう少し先のことになるだろう。
○S&P500のチャート
S&P500:アメリカを代表する500銘柄の指数。
NYダウよりもS&P500の方が、アメリカの株式市場の状況を反映している。
S&P500のチャートを見ると、金曜日朝、終値でネックライン(抵抗線)を上にブレイク
して教科書に出てくるような美しい「ダブルボトム」を完成した。
(チャートの教科書参照)
日本時間金曜日夜間のアメリカ株の上昇は十分読めた。教科書に書いてあることが正しければ、
今週アメリカ株は強い確率が高い。
S&P強い⇒NYダウ強い⇒日経平均株価強い⇒日本株強い
このように上手くいくかどうかわかりませんが、可能性はある。
S&Pのチャートからも今週の日本株上昇を期待したいところ。
○郵政上場
株式市場で郵政3社が上場する。
一般的な個人投資家と話をすると
「郵政株、買った方がいいのかなぁ~」
「どれを買ったらいいの?」(・。・)
などと言う。
プロレベルの個人投資家と話をすると
10月16日、ゆうちょ銀行・かんぽ生命のブックビルディング終了で、今週月曜日からは
需給が改善される。たくさんの買い玉が株式市場に入ってくるので、日本株の短期上昇が
期待できる。(日本郵政のブックビルディング終了は、10月23日)
などと言う。
一般的な個人投資家とプロレベルと個人投資家とでは、同じ郵政上場の話をしても話す
内容が違うようだ。
プロレベルの個人投資家の見方だと、今週、日本株式市場の需給改善が期待できるので、
郵政上場の材料はプラス材料になる。
○大物ヘッジファンドの損失
ネットで大物ヘッジファンド損失のニュースを何回か見た。
『ジェームズ・シモンズ氏が運用する290億ドル(約3兆4100億円)規模の株式ヘッジファンド、
「ルネッサンス・インスティチューショナル・エクイティーズ・ファンド」は
8月初めからこれまでに、8.7%を失った。同ファンドが用いているコンピューターモデルは、
株価のボラティリティ(変動率)上昇に対応できなかった。』
(8月のブルムバークニュースより)
みんかぶの会員さんの間では知られているように、ヘッジファンドのHFT(超高速取引)は、
日本市場の売買代金の50%以上のシェアを占める。
それを世界中のマーケットでやっている。HFTトップクラスのルネッサンス・テクノロジーズも
損失を出しているくらい、ヘッジファンド全体が運用で苦戦している。
ヘッジファンドは成績が悪いうえ、手数料も高い。
「ダブルパンチ」になるので顧客から解約が相次いでいる。このことが8~9月の世界同時株安のひとつの原因になっている。足元は少し落ち着いていると思う。
○TPP
TPPに賛成・反対は別として、日本株については、プラス材料になる。工業製品を輸出している企業には関税撤廃になるので、恩恵を受けることになる。
恩恵を受ける銘柄は足元の短期上昇相場に乗っている。
○金融緩和期待
あくまでも予想ですが、今週は日銀の金融緩和期待があるので、売り方は、新たな材料がない限り
積極的な売り仕掛けはできないかもしれない。
ただ、来週になると、日銀の金融緩和期待に対する不安心理もでてくる。
たとえば
「買いポジションを取っているけど、日銀の金融緩和がないと、株が下がるのでどうしょうかなぁ・・・」
などと迷いだす投資家が出てくるかもしれない。
今週末か来週くらいから、金融緩和期待に対する不安心理が出てきても不思議ではないので、
上値が重たくなる可能性も
想定の範囲内にしたい。(昔のホリエモンの言葉より)
いずれにせよ、月末の日米の金融政策の発表前に大きなポジションを取りたくないので、
直前にポジション調整の動きがあるだろう。
10月27 日~28日(水) FOMC
10月30日(金) 日銀金融政策決定会合
○個人投資家の売買動向
主体別売買動向を見ると、個人投資家は足元の株価の上昇局面で売り越している。
短期的な上昇トレンドを見抜けないようだ。
個人投資家が2週連続売り越していることは、今週の株価にはプラス材料になる。
・・・
以上簡単にチェックすると、もしかすると、今週日本株は比較的堅調になるかもしれない。
みんかぶ予想
買い予想:3銘柄を継続する
リスク要因もたくさんあることに加えて、すでに株価が上昇していることもあり
新たな買い予想は見送ることにする。