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経済制裁・需要と供給

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経済制裁とは

足元、ロシアのクリミア併合に対する経済制裁が続いています。
「ロシアはけしからん!」(`へ´)
周囲の国が怒って、資産の凍結、サービス・技術の提供禁止、油田に必要な資材の禁輸、渡航の禁止などなど。自由な「人・モノ・お金」の流れを阻害した(・o・)!
原油価格の下落も手伝って、結果としてロシア株はものすごく暴落した。
原油価格の上昇も手伝い足元、ロシア株は持ち直している。クリミアの問題がどのように解決されるかわかりませんが経済制裁が解除されたら株価的にはプラスになると思う。

経済制裁や禁輸措置は「人・モノ・お金」の流れを阻害し、需要と供給の関係を歪める。不自然に歪められたものはいずれ元に戻ると思う。(禁輸しても誰かが密輸する。売って儲けられるものが放っておかれるわけがない)

かつてのソ連への経済制裁、禁輸措置や経済制裁について調べたことについてまとめてみる。

関連:投資のアイデア、メモ、雑感(3)より
1979年12月24日のソ連のアフガニスタン侵攻に対するアメリカの穀物禁輸

その後、、ソ連は1979年以来、4年連続で作物が不作となる。(モスクワなど南部穀倉地帯の気温が全般的に高かった。畑地を覆う雪が少ないと作物上の雪が早く解けてしまい病害虫の発生が多くなる)
対するアメリカは、、、1980年は干ばつにみまわれ農作物は不作。1981年は空前の大豊作。1982年もまた豊作。
アメリカの穀物禁輸というカードを切るのには絶好の状況。結果は・・・。
アメリカは対ソ制裁を緩めることとなった(・o・)!

1981年~1982年にかけて豊作が続いた為に小麦、大麦、トウモロコシなどの代表的穀物が倉庫に収容しきれず野積みされ腐りだす状況(´Д`;)
このアメリカの"豊作貧乏"を救えるのはソ連の"大量購入"しかなかった。

膨大な「供給」を抱え、世界的な穀物過剰時代になると逆にソ連の穀物需要と輸入が「武器」になった。
売り手と買い手の立場が逆転してしまった。

チャートみると1981年、1982年は小麦、大豆、トウモロコシの価格は2年間ずっと暴落しています。
この暴落局面からの反発する兆候や当時の状況について、、、は調べきれず。(´Д`;)

以下、追記。
 
レーガン大統領は1981年4月24日に対ソ穀物禁輸を解除。チャートをみると大豆の価格が上昇しているがその後は下落。同年10月には米ソ長期穀物協定を一年暫定延長している。カーター(禁輸継続派)とレーガン(禁輸解除派)の大統領選の際は各候補者有利のニュースが流れるたびにシカゴの穀物市場の値が上下したらしいです。需要と供給を無視した穀物制裁は米国の農業に打撃を与え、逆効果になった。

補足。プレジネフ政権からアンドロポフ政権に交代した時点でレーガン政権はソ連の最重要プロジェクトの一つヤンブルグ天然ガス開発プロジェクトへの制裁を解除。ヤンブルグ・パイプラインは1983年末には完成。1984年から供給開始。年間4000億立方メートルの天然ガスを西欧諸国に輸出することができるようになった。外貨収入は推定年間80億ドル。ソ連の1981年の穀物輸入のための外貨は120億ドルだったのでその三分の二が天然ガスで賄える計算。もっと穀物を買ってくれというアメリカ側からの秋波だったと思われる。売る側より買う側の立場が強くなってしまった。(´Д`;)

通貨のペッグ制や穀物禁輸などの政治的な手法は需要と供給の関係の前では長い目でみて無力なのではないか?と思いました。(直近で言うとスイスフランのユーロレート上限撤廃)
逆に言えば不自然な制度、固定相場、規制などがあるところを調べ変化する兆しを見つけられれば良い投資機会が得られると思う。

1件のコメントがあります
  • イメージ
    yoc1234さん
    2015/5/25 20:04

    こんばんは。


    ロシア制裁で一番損してるのは米国と日本。


    あほなことやってる。


    ロシアに手を差し伸べ、北方四島といわず、


    大陸の一部を開発させてもらう。


    事実上の日本国土に。


    シベリア鉄道の新幹線を。

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