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バンクローンファンドの特徴とリスク

バンクローンファンドとは、バンクローンに投資する投資信託です。
バンクローン(銀行貸付債券)は、銀行の企業等への融資です。銀行は、企業等に融資したことで利子を付けて返済してもらう権利を持ち、この権利に投資するのがバンクローンファンドです。
バンクローン(銀行貸付債券)の売買は1980年代に米国で始まり、市場が拡大しています。日本のバンクローンファンドは基本的に米国企業の発行するバンクローンに投資しています。(日本にはバンクローンの流通市場が未発達です。)

バンクローンは変動金利のため、金利上昇対策として注目されています。
しかし、景気動向にも影響を受けるリスクの大きい資産なので、単純に金利上昇対策とはなりません。国内債券の金利上昇対策として検討してみましたが、リスクを考慮すると、あまりおすすめできません。
証券会社や銀行は良いことを中心に書いてますが、ブログ等での口コミ、評判を見ると、リスクが大きいと警戒している人が多いです。
ファンドのほうも償還期限を設けているものが多く、流行らなかったときは辞めれるように考えているように思います。
◇特徴 金利が高い
バンクローンでは、主に投資適格未満(BB格以下)の信用力が低い企業を対象としているため、利回りは高く設定されています。しかし、投資先として人気が高まったことにより、バンクローンもハイイールド債も利回りが低下傾向にあります。
リスクが大きく安全性は低い
実際はBB格とB格を中心に投資しています。スタンダードアンドプアーズ(s&p)では以下のように定義しています。安全性が高い資産とは言えないことがよく分かると思います。

・BB格
他の「投機的」格付けに比べて債務が不履行になる可能性は低いが事業環境、財務 状況、または経済状況の悪化に対して大きな不確実性、脆弱性を有しており、状況によっ
ては当該債務を履行する能力が不十分となる可能性がある。

・B格
債務者は現時点では当該債務を履行する能力を有しているが、当該債務の履行にかか る不確実性は「BB」に格付けされた債務よりも高い。事業環境、財務状況、または経済状
況が悪化した場合には、当該債務を履行する能力や意思が損なわれ易い。
◇変動金利のため金利上昇に強い。
バンクローンは一般的に変動金利です。
固定金利の債券は、金利が上昇すると金利の低い既発債の価値が相対的に下がるため、債券価格が相応に下がりますが、変動金利のバンクローンでは金利上昇とともにバンクローンの金利も上昇するため、価値が下がりにくいと言われています。米国のレバレッジド・ローン市場の動向を示すS&P/LSTA米国レバレッジド・ローン100指数は、米国の金利上昇局面にあった1998年、2005年頃でもプラス成長してきました。
(ハイイールド債も信用の高い債券ほど金利の影響は受けません。金利上昇局面は景気が良い方向に向かっている場合が多いため)

ただし、リーマンショックのときには、景気悪化により大きく下落しています。「金利上昇時に下落はしにくいが、他の要因で大きく下落するリスクのある金融商品」です。
◇ハイイールド債と比較してデフォルト率が低い
バンクローンはハイイールド債と違いがあります。バンクローンはハイイールド債より返済の優先度が高く、無担保ではなく有担保のため、社債より資金回収率が高くなっています。(無担保のバンクローンもあります。)

あくまでハイイールド債と比較してというところに注意が必要です。デフォルト率は低くないですし、債券回収率は高くないです。
◇デメリット 流動性が低い
公社債と比較して取引量が少なく、流動性リスクがあります。
◇米国は資金流出、国内は資金流入
モーニングスターのレポートでは、米国のバンクローンからの資金流出、日本国内の資金流入状態を伝えています。

アナリストの視点(ファンド) バンクローンはハイイールド債と同じ?米国で資金流出加速のわけ
◇米国バンクローン・オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)
純資産550億円を超える日本最大のバンクローンファンドです。信託期間は2024年5月20日までと定められています。2014年9月にスタートしました。信託報酬は1.74%です。
◇みずほBNY米国バンクローンファンド
2005年9月29日に設定されたバンクローンファンドです。2014年頃に設定されたバンクローンファンドが多い中、一足先に運用を開始したファンドです。信託期限は設けられていません。2015年1月5日時点で65銘柄に投資しています。信託報酬は1.418%です。

2008年のリーマンショック時は、年間収益率がマイナス40%にまで下落しました。
ほとんど下落しなかった国内債券とは動きが全く異なります。
◇参考サイト
・バンクローンについて詳しいレポート
・米国非投資適格クレジットへの投資について(バンクローンとハイイールド社債)

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