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ETFの価格と乖離率

ETFは、指数に連動するように作られた投資信託を市場で売買できるようにしたものです。
その仕組みの都合上、ETFには3つの重要な価格があります。
また、その関係性は乖離率として表されます。
◇指数
特定の市場において、市場全体がどのように動いているかを示すために計算された数値です。東証第一部上場銘柄から選定した225銘柄から算出される日経平均株価などが代表的な例です。
多くのETFは、ETFの価値が特定の指数と連動するように定められています。
実際に日経平均と同じ株を購入することで連動する現物拠出型やリンク型などかあります。
◇基準価格(NAV)
ETFの元となる投資信託は、様々な方法で指数と連動するように作られています。その投資信託の価格は基準価格(NAV)と呼ばれます。
基準価格(NAV)は指数とできるだけ連動するように運用されていますが、以下のような理由で差がでてきます。
・投資信託の運用費用の影響
・現物拠出型ETFの場合、組み入れ銘柄比率の差
◇市場価格(取引価格)
企業の発行している株の場合、いくらが適正かの参考値はありますが、明確には決まっていませんので、投資家達の判断で上下します。
ETFの場合、元となる投資信託の価値は基準価格によって決まっているのですが、市場で売買されているため需給状況によって市場で取引される価格が変動します。この市場で取引された価格が市場価格であり、投資家が購入する金額となります。
◇乖離率
対象としている指標と市場価格の差は乖離率として表されます。
乖離率=(市場価格-基準価格)÷基準価格

目標としている指標と100%連動するのが良いETFとなるので、乖離率は小さいほど良いETFとして評価されます。

リンク型は現物拠出型ETFよりも指数と基準価格(NAV)の差(トラッキングエラー)が出にくいです。

出来高が少ないETFでは市場価格が実際の価値より安くなり、乖離率が大きくなりやすい傾向にあります。
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