先週の新興市場は相対的に堅調な展開となった。海外投資家の資金流入が減少する中、東証1部市場の大型株の動きは鈍く、短期値幅取りの資金は新興市場の中小型株に向かった。ミクシィのさえない動きが、一部の主力銘柄には影響する形となっているが、好材料の表面化した銘柄に対する物色意欲は活発な状況に。週間の騰落率は、日経平均が-0.7%であったのに対して、マザーズ指数は+0.9%、日経ジャスダック平均は+3.0%だった。なお、日経ジャスダック平均は週初から年初来高値を更新する動きとなっている。
個別では、ガンホーやミクシィなどの動きが引き続き鈍く、信用取引規制が緩和されたサイバーダインも上値は重かった。サイバーエージに関しては、外資系証券の投資判断格上げが好材料視される場面が見られた。前週に賑わったDMPは大幅に反落、モルフォも次第に上値が重くなる。一方、大泉製は週末にかけても賑わいが続く格好に。ほか、ハーモニックはロボット用減速機の生産能力増強が好感され、オンコリスはがん細胞検査事業の立ち上げが材料視される。アイサンテクノは自動運転関連のテーマ性に関心が向かい、ワイヤレスゲートはアナリストの強気推奨が評価材料に。一方、DWTIは抗血小板剤の臨床試験結果がネガティブインパクトに。