日本株、先高観示す「市場エネルギー×新高値」
2013/1/17 6:00
市場のエネルギーを示す代表的な指標は売買代金だ。東証1部の売買代金は2012年12月12日以来約1カ月連続で1兆円以上を確保している。16日も株価が下落したにもかかわらず、売買代金は2兆円超と高水準を維持した。戻り待ちや利益確定の売りを吸収しながら、上値を試す力を蓄えていることを示している。 物色の広がりは値上がり銘柄数の増加として表れる。最近は特に、新高値(年初来高値、1~3月は昨年来高値)銘柄数の多さに注目する関係者が増えている。一般的に新安値銘柄数が1ケタまで減少すると同時に、新高値銘柄数が100を超えると、本格的な上昇相場入りが期待できるとされる。東証1部の新高値銘柄数は1月4日に319と直近1年間の最多を記録。16日も新高値が129に対し、新安値はゼロとなっており、持続的な上昇基調を示している。 売買代金や新高値銘柄数は株式相場の先行指標ともいわれる。相場が商いと広がりを伴っている間は、騰勢を維持しているというわけだ。
日本では橋梁、トンネル、高速道路など公共インフラの更新投資が必要とされる中、2020年の東京五輪招致に向けた都市再生のプロジェクトが加速しようとしている。
日経平均は03年4月の7607円から07年7月の1万8261円まで約4年間で2.4倍に上昇した。12年11月の安値8661円を起点に同様の上昇を想定すれば「東京五輪招致を前提に4年後2万円」(嶋中氏)との見方も成り立つ。
今日の株価材料(新聞など・17日)シャープ、レノボとTV事業で提携
2013/1/17 7:22 ▽シャープ(6753)、レノボとテレビ事業で提携 南京工場を売却(日経)
▽学習塾、活路はアジア 栄光HD(6053)はベトナムで日本流 市進HD(4645)はインドから修学旅行(日経)
▽ルネサス(6723)、2012年度内にも3000人削減 本社の管理職対象(日経)
▽IHI(7013)、独ダイムラーと合弁解消 自社でターボ増産(日経)
▽三菱重(7011)、MRJ増産へ用地確保 愛知県で8ヘクタール超(日経)
▽三菱商(8058)、オランダ社と2000億円投じて独で海底送電インフラを増強(日経)
▽楽天(4755)社長、金融事業の営業利益「5年後メドに500億円」(日経)
▽一休(2450)、13年3月期の経常利益は5期ぶり最高益のもよう(日経)
▽旭硝子(5201)、14年12月期末にも負債資本倍率が0.5倍に下がる見通し(日経)
▽フェローテク(6890)、14年3月期に合理化効果が30億円の営業利益押し上げ要因になるもよう(日経)
▽共同印(7914)、13年3月期の営業利益は横ばいのもよう(日経)
▽アスカ(7227)、12年11月期の純利益は3.7倍 13年11月期は52%減の見通し(日経)
▽産業ファンド(3249)、96億円増資(日経)
米国株、ダウ反落23ドル安 ボーイング株が重荷 ナスダック反発
2013/1/17 7:25
ボーイング株は3%あまり下落し、1銘柄でダウ平均を約20ドル押し下げた。米連邦債務の上限引き上げをめぐる与野党交渉の先行き不透明感も投資家心理を冷やした。
一方、金融大手など主要企業が発表した2012年10~12月期決算は市場予想を上回るものが多く、相場の下値を支えた。
ボーイングはダウ平均構成銘柄で下落率最大だった。その他の構成銘柄では通信のAT&Tや航空機・機械のユナイテッド・テクノロジーズなどが下げた。