lifescienceさんのブログ
iPS細胞の産業利用について
京都大学iPS細胞研究所/山中教授がノーベル賞を受賞されました。
夢のような技術であり、一般の方々にとっては、あたかもすぐに難病が治療できるように思われたかもしれません。
が、このiPS細胞がヒトへの臨床応用される前に、まず大きな活躍が期待できる場所があります。
それは薬の薬効評価、代謝試験、毒性試験などでの場面なのです。
かれこれ10年くらい前から、「テーラーメイド医療」ということが言われていました。
ヒトはそれぞれ個人個人で異なった遺伝子配列を有しており、
同じ薬でも効き目が全く異なってきます。
いままでは、その薬の効き目の違いをDNA(遺伝子などを構成する物質)レベルで見ていました。
株でいうと「DNAチップ研究所」で行っているような研究です。
多くの薬は、遺伝子からできる(遺伝子発現と呼びます)タンパク質に作用していき、
タンパク質の働きが細胞に作用し、臓器、体全体に作用しています。
iPS細胞では、その人の皮膚や口腔内から採取した細胞から、体のどの細胞にも変化させることができる画期的な技術です。
例えば肝臓病患者の方の細胞を元にiPS細胞を作製し、肝細胞へと変化させます。
そうしますと、その患者さん個人の肝細胞で、肝臓病の新薬を試すことができ、
実際に患者さんへ投与する前に、副作用や毒性試験が行えるのです。
はじめまして。
みんかぶデビューなんですね。
とても参考になるお話のデビューですね。
すぐにいろいろな面での効果が現れることはないんでしょうが、
将来に希望を抱かせる研究ですよね。
ただ、究極の倫理基準も早くついていかないといけないそうで、
ちょっと気になるところです。
でも、大勢の方が恩恵を受けられることが、先ず嬉しくなります。
球さん、はじめまして。
実は、株式投資などやったこともないのです・・・・・
ニュースでバイオ関連企業の株が上がっていると聞いて、
ヤフーファイナンスにてみんかぶを知りました。
これからもよろしくお願い致します。