インサイダー問題で野村証券が社内調査

[arama-さん]

　中央三井アセット信託銀行によるインサイダー問題に絡み、営業員が大型公募増資の情報を公表前に提供していたとして、野村証券が社内調査に着手したことがわかりました。

　証券取引等監視委員会の調べによりますと、中央三井アセット信託のファンドマネージャーは、国際石油開発帝石が公募増資を公表する前に、保有株式の売却や空売りなどで１億円あまりを得ていて、この情報を主幹事だった野村証券の女性営業員から提供されたことがわかっています。

　関係者によりますと、こうした状況を受けて、野村証券は実態解明のため社内を対象にした聞き取り調査に着手したということです。

　「公共性高い業務を担う金融機関において法令違反行為が行われたことは誠に遺憾で、金融庁としてこの勧告を受けて法令に則って厳正に審査手続きを行ってまいりたい」（自見庄三郎 金融相）

　一方、金融庁も野村証券に対して聞き取り調査を開始、内部管理体制などに問題が見つかれば行政処分を検討することにしています。（23日16:02）