TOPIX(売り転換)
【やはり、そう簡単には上昇しない。これ以上下落すれば、その後の上昇も狙いにくい。この後に急上昇で「ろあ」買いサインが出現すれば、もう少し上昇する可能性もある。ただ、中長期的な投資はまだ見送り(一部継続)】
【鈎足チャート】売りサイン(11/2)が出現して売り転換した。
鈎足は「ろく」「ろあ」「ろさ」で売り転換した。
鈎足はその後、一時的に下落しても上昇し、結果、同じような位置で上昇下落を繰り返している様子がみてとれる。
超目先を除けば、いくら投資をしても、なかなか利益が出ない様子がわかるであろう。
現在のこの位置から急上昇し、「ろあ」買いサインが出現すれば、その後にもう少々上昇する可能性もみえるが、先週の状況より形は悪く、夏ごろからの鈎足チャートを見ただけでは、様子見が原則といえよう。
仮にこの後に上昇しても、あるいは下落しても、「ろく」第一の形をつけなくては投資は行いにくい。(最後にこの形をつけたのは8月)
先週まで狙っていた「ろく」買いサインの形は少々微妙になりつつあり、ただ、この後にこれ以上下落しないで上昇に転じて「ろあ」買いサインが出現すれば、それはもう少し上昇することに繋がるかもしれない。
なお、仮に買い転換して買っても、鈎足が売り転換するまで保有するのは、まだリスクがありそうだ。相場の勢いにより随時方針は変化するものの、欲張らないで手仕舞うのが、この辺りでの投資法だ。
【ローソク足】
先週の停滞から再上昇を待っていたのであるが、今週は月曜日をピークにズルズル下げた。
目先、柴田罫線理論で観測すれば、買いのサインも出現しているものの、大局的に観測すれば買えるところではないであろう。
今年の8月以降、超目先程度の「買い」あるいは「売り」としかコメントしていない。
中期的な「買い」はもちろんのこと、長期的なビジョンで「買い」など、一言も記述したことは無い。
柴田罫線理論では安いから買いということは一切無く、現に歴史的に安いこの位置でも中長期的に仕込む「買い」など、決してないのである。
何故なら、歴史的に安いこの位置から、更に下がらない理由などないし、もしかしたら更に株価が半分になってしまう可能性でさえあるのである。
そのような状況で「買い」はない。
常に買いの力、売りの力関係を観測し、上昇に繋がりやすい形を見極めるのである。
そのような形が出来上がった際に、もし、歴史的な安値にあれば大きな利益が見込まれるのであるから買えばいいのである。
もちろんそれだけではない。
世界の株式相場の様子を知ることも重要であるし(世界の大勢観測)、その中で日本株がどのような位置にあるのかも知る必要があるのである。
目先、急上昇にて鈎足買い転換すれば、ローソク足チャート上にも買いサインは出現する。
ただ、これ以上下落すれば前回の大きな下落、その後の急上昇の、その上昇値幅の半分以上を大きく割ることになり、売りの力の大きさを確認してしまうことになる。
そうなれば、行方はさらに混沌となる。
700ポイントのバブル後最安値付近手前で、売るにも売れず、残念ながらやはり様子見というのが正しい対処法であろう。(短期投資でさえ)
先週同様、中長期的にも投資をできる状況には無く、原則様子見といえよう。
******以下先々週のコメント********
超目先を観測すれば、保ち合い相場を下に切ってきたあと株価はススッと下落し、ついにバブル後最安値の直前まで下落してきたのが11月下旬の話だ。
海外市場の「下落時」に日本株も大きく下落することを繰り返し、海外市場の「上昇時」に少しは上昇するものの海外市場ほどに上昇してきていないことを繰り返してきた結果が現在の姿だ。
例えばドイツ市場のをみてみれば、2007年の高値とサブプライム後の暴落時の安値のほぼ中間に位置するのが現在の位置であり、アメリカNADAQ市場などはこの10年間の高値に近い位置にあるのが現在の状況なのである。
それこそひどい状況にあるように報道されているが、ダントツにひどいのは日本市場であり、過去10年の安値、いや20年以上の安値にあるのが現在の状況なのだ。
今年2月以降、地震による急落急騰相場もあったものの、全体的にみれば大きく上昇下落をしながらズルズル下落してきたことがわかるであろう。
流れはあまり綺麗に捉えることができず、簡単には上昇への転換を掴みにくくなっている(中期スタンス)。
鈎足サインは守るようにした上で、安値の関門位置からの売りの力と買いの力の逆転をしっかり観測できた際に、少々買いを入れることができる。
まだまだ難しい状況であることには変わらず、簡単に手を出せる相場状況にないことは、ここのところ変わらない。
直近で力強い上昇を確認したので、売り方向の投資も非常に行いにくくなっている。
無理せず、力の観測を続けていただきたい。