11月の米国失業率が事前予想を大幅に下回ったことから、上昇してスタートしたダウ平均株価でしたが、10時過ぎから腰砕けとなり、結局0.61ドル、0.01%の小幅安で終えました。
調整色が強まった理由の一つは、いつものように欧州債務問題。フランスやスペインの国債格下げ懸念に加えて、米国がIMFの欧州支援拡大に難色を示していることが影響したと見られます。このため、米国債が買われ、米国長期金利が低下しました。
VIX指数も10時過ぎから上昇に転じ、マーケットの心理が悪化したことを示唆しています。
CMEの日経先物価格(円ベース)は8,650円と大きな動きはなく、このあたりが月曜日の日経平均株価の寄り付きのメドとなりそうです。
ユーロ円は、米国雇用統計発表後に円高方向に振れましたが、その後戻しています。
期待の大きかった米国雇用統計のインパクトが限定的であったこと、欧州債務問題が一挙に解決に向かう具体的なステップが見えないことなどから、月曜日の日経平均株価のザラバの動向には警戒を要すると見ています。
ちなみに、米国の失業率の月次推移は下記のようになっています。
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