週間ベースの新規失業保険申請件数、10月の住宅着工など比較的に強い経済指標に押し上げられて堅調に推移していたダウ平均株価でしたが、12時前後から急速に調整色を強め、134.86ドル、1.13%安で終えています。
調整の背景にあるのは欧州債務危機。スペイン、フランスまで長期債利回りが上昇したことがマーケットの不安を加速したと見られます。金融株の軟化が目立ち、JPモルガン・チェースが3.11%と大幅に下落しています。
加えて、国際商品市況の下げが著しく、金・石油ともに3%を越える下げとなりました。シェブロンの株価は0.96%の下げにとどまりましたが、12時ごろからの軟化が鮮明です。リスクマネーの動揺が表れており、気になる動きです。
2.98%上昇したVIX指数の動きを見ても、12時ごろから投資家心理が悪化した様子が示唆されています。
このような展開を受けて、CMEの日経先物価格(円ベース)8,385円の近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。
ザラバはユーロ円の動きに神経質に連動する展開が続きそうです。現時点では上値の重い軟調な推移と見ています。
今日は東京海上ホールディングスなど4社の決算発表を除いて、目立った指標の発表はありません。
繰り返しになりますが、国際商品に流れ込んでいたリスクマネーに動揺が見られることに注意する必要があります。
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