ある本にこんな事が載っていました。
年収700~800万円ぐらいの方が、
節約のためドトールやスタバでコーヒーを買うのは控え、
家でコーヒーを入れて会社に持参する。
この行動は経済に合理的か?
仮に年収から換算して時給は約4,000円ぐらいとしましょう。
その方がコーヒーを入れるのに使った時間は15分ぐらいと考え、
その人の時間対価は 4,000×(15÷60)=1,000円
コーヒー豆や水、ガス代を含めて、多く見積もっても計1,050円ぐらい。
それだったら、カフェで500円ぐらいのコーヒーを頼んだほうが、
その人の時間対価を考えればよっぽど合理的だ
…という感じの内容でした。
なるほど、その人が本来の仕事で働いたほうが、
コーヒー代をケチるよりもよっぽど有意義…
いやいや、ちょっと待ってくださいよ、経済学の御先生方。
生活視点が抜けてやいませんか!?
そもそも、その年収700万円以上の方が、
この時に休む間も惜しいほど仕事に追われてるんなら、
そりゃ流暢にコーヒーなんて入れている場合じゃないですよね。
仕事がタクサンあって、残業や前業が必要なら
普通は誰もコーヒー入れて職場に持ってこようと考えないでしょ?
『今月は売り上げが厳しいから、ボーナス減るかも…。ちょっと節約するか!』
ってなワケで、朝の隙間時間とかでコーヒー入れるわけですよね。
そうなると、仕事中ならその人の時間対価は時給4000円かもしれませんが、
朝のすきま時間には適用されませんよ。
(だって、朝夕意義にすごそうが、夜更かししようが、
お昼のパフォーマンスに対価が払われるんだから)
さらに、カフェでコーヒー頼むにしても、
カフェに行く → 注文 → 受け取り
まで何分間のあいだは仕事できないんだから、
どのみち時間は費やされます。
(ピザ屋じゃあるまいし、電話一本でオフィスまで届けてくれないし)
その何分かの待ち時間の時間対価の方が、
朝のすきま時間より重要だと思うなぁ。
私の結論は、休む間もないほど忙しくてもコーヒーを持参する場合はクレイジーですが、
大抵の場合は持参したほうが合理的と言えそうです(ちょいと手間はかかるけど)。
という訳で、頭の良いエコノミストや経済学の先生が書いた本も、
有名な○×新聞や△△誌などの記事においても、
ちょっと視点がぬけている場合があるので、鵜呑みにしちゃあいけませんよね。
…ま、この件については害が無いですが
かくいう私も、今週は祝日の影響で曜日感覚が狂い、
ゴミを出し損ねるとうぬけた事をしたので…(^^;)ゞ
こりゃまた失礼しました~