今、NHKで藤沢秀行さんの特集をやっていますが、屈屈伸とは良い言葉ですね。人生も相場も耐えて努力する時があってこそ、伸びる時もあるということでしょう。残念ながら、本日は悪い予感が当たり、7月の利益を吹っ飛ばして7月はマイナスに転じてしまいました。今後は利益を伸ばすよりも3月~6月の利益を守ってゆく方針で考えねばならないでしょう。しかし、本日は好業績好財務株に大きな調整が入った印象です。これはこれまで買われていたから当然のことであり、売られる時は例外なく売られること、特に信用買いをしている個人も多いのでファンダメンタルズより先に需給によって株価は決まるということは再認識する必要があるでしょう。今回5日かけて積み上げた利益を2日で吹っ飛ばしたわけですが、この2日を避けることができたか、という観点で考えてみると、これは相当難しい。なぜなら、それまで利益を積んできた理由そのものが、簡単に利益確定せず好業績好財務株を長く持って利を伸ばすという方針だったからです。よって、天井で売れなかったというのは、外れ馬券を悔やむようなものでしょう。しかし、完全な結果論でまったく反省の余地がないのでしょうか。今回反省の余地があると感じたのは、先週の金曜日と今週の火曜日です。先週の金曜日はダウが暴落しましたが、思ったよりも日本株は強く、自分のポートフォリオも上昇しました。同様に火曜日は全指数が下落したにも関わらず、自分のポートフォリオは上昇した。ここで日本株は強い、あるいは、自分のポートフォリオは強い、と勘違いをしました。しかし、これは間違った考え方でしょう。先週の金曜日は「無理をして耐えることができた」今週の火曜日は「幸運にもまだ売りがまわってきていない」と見るべきでしょう。NYに逆らうと必ず後でひずみがきます。また、今回は特に後者が重要ですが、ここまでの上昇相場で買いが循環物色をずっとされてきたように、売りに関しても循環して売られるということです。好業績株だからそれが遅かったというだけのことでセンチメントが悪化すれば、どんな好業績株でも売られます。そういう意味では必ずしも結果論とはいえず、火曜日は吹き上げていた株に関しては売ってもよかったのかなとは思います。利食い百人力というように確定しないと利益になりません。明日からやり直しです。典型的な下落相場に転じたNYの戻りがほしいところですが。