ひと眠りして、起きた後では、ぼーとしている。そして最初の5分間と、次の5分間で、時間の経過時間が、異なることに気が付く。
最初の5分間は、長く感じる。次の5分間は、最初の5分間よりも、少し短くなる。ああ、これが限界効用かと、思った。
砂漠で、のどが乾く。ここで、水を飲むとする。最初の1杯の水は、とても価値がある。しかし、次の一杯の水は、最初の一杯より、価値が少し減ってくる。これを、繰り返すと、もう水はいらないところまで来る。更に飲むと、これは苦痛になる。飲みたくないのに、飲むからである。更に飲むと、より多くの苦痛になる。
これを、XY座標で示す。Yは価値の高さであり、Yは水の量が変わる軸である。原点は、価値がゼロの位置である。最初の水の一杯は、価値が高く、Yの高い位置にあるが、これが次第に下の方に行き、そしてYがゼロの位置にくる。これはXY座標の原点である。更に水を飲むと、Yがマイナスの位置にくる。苦痛の領域である。
これは、ビールを飲む時も、同じである。最初の1杯はうまい。それが飲む度に、うまさが、低減してくる。そして、酩酊になると、これはもう、うまくもなく、ただ、飲んでいるだけである。そして、二日酔いやら、頭痛がくる。
最初の5分は長いが、時間の経過とともに、同じ時間の経過なのに、経過時間が、短く感じられるようになる。ああ、これかと思った。しかし、経過時間の場合は、これは、感じる時間が、ゼロにはならない。あるところで、X軸に平行な線になる。そしてこれは、小さな、さざ波のX軸に平行な線になる。