TOPIX -9 @2,794
日経平均 -326円 @39,342円
米国では、FRB高官から早期利下げに対して慎重なコメントが相次いでおり、米10年債利回りは前日の4.238%から4.323%へ上昇したが、昨日の米国株式相場は小幅上昇した。ただ、ダウ工業株30種平均は一時200ドル以上下げる場面があった。週内にFRBが重視する5月米個人消費支出(PCE)価格指数の発表と11月の大統領選に向けたバイデン大統領とトランプ前大統領とのテレビ討論会を控えているため、その趨勢を見極めようと投資家は慎重である。
東京市場では、前日までの3日間で日経平均が1000円ほど上げたので、本日は短期的な過熱感を意識した利益確定売りが優勢となった。円安がさらに進行しており、また日銀の予想される金融政策修正(国債買い入れ額の減額+利上げ)を警戒しながら国内長期金利がじり高基調となっており、さらに、米国時間の取引時間外で米半導体メモリー大手のマイクロン・テクノロジー株が売られて8%急落しため(業績見通しが市場予想並みで期待外れだった)、東京市場でも株価指数のウェイトが高い半導体関連の値がさ株が売られた。株価の原理・原則通り株価全般は下げたが、長期金利の上昇で収益が向上するビジネスモデルの銀行と保険は寧ろ上昇した。これも株価の原理原則通りである。
日経平均の日足チャートを見ると、短陰線で反落したが、今日のところは5月20日のザラバ高値が支持線となって下げ止まる形となった。昨日の上放れがダマシだったかどうか、早晩判明する。
33業種中4業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、ゴム製品(2位)、証券(3位)、食料品(4位)、卸売(5位)となった。