薄毛市場の銘柄をハゲランドなりに考察した結果 〜その1〜

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2023/08/16 - 高井智久さんの株式ブログ。タイトル:「薄毛市場の銘柄をハゲランドなりに考察した結果 〜その1〜」 本文:ハゲランド(hageeee.com)の高井です。「みんかぶ」内のブログで薄毛市場について考えを整理したいと思います。「みんかぶ」は日本で最も多くの投資家が意見を交換しあう場ということで、私も今回ばかり

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薄毛市場の銘柄をハゲランドなりに考察した結果 〜その1〜

高井智久さん
ハゲランド(hageeee.com)の高井です。

「みんかぶ」内のブログで薄毛市場について考えを整理したいと思います。

「みんかぶ」は日本で最も多くの投資家が意見を交換しあう場ということで、私も今回ばかりはハゲ投資家として考えを整理していきたいと思います。


ハゲとしては長々と業界のことを一生懸命考えてきたのですが、投資家としては初心者なので、有力有名な投資家のみなさんが、薄毛市場や薄毛対策をサービスや商品としている上場銘柄について、考えることができるように情報を整理してまとめることに軸足を置けたらと考えています。


よろしくお願いします。



1、薄毛市場の市場規模や動向について

日本の薄毛市場全体について整理していきたいと思います。


ここでは、薄毛市場とは薄毛のなんらかの対策を行うサービスや商品の総売上とできればと思います。それでは、薄毛対策の市場規模はどのくらいでしょうか。

矢野経済研究所が2022年に発表したレポート「ヘアケア市場に関する調査を実施」の記事によると、「2021年度のヘアケア市場規模は前年度比109.7%の4,977億5,000万円​~経済活動が回復傾向になったこと等を背景に、サロン来店客数増加や発毛・育毛剤が好調なことで市場は拡大~」と、近年微増傾向にあるようです。




今回の調査では、毛髪業市場(23.0%)、植毛市場(1.0%)、発毛・育毛剤市場(25.3%)、ヘアケア剤市場(50.7%)の総額4,977億5000万円(100,0%)ですが、ここで気になるのは、AGA治療を行うクリニックの売上が入っているかどうかになりますが、レポートの目次を見る限りでは入っていない様に見受けられます。

また、約半数を占めるヘアケア剤市場はシャンプーやリンスなどが中心ということで、ターゲットとしては薄毛とは関係のない人、女性の薄毛がここに含まれるため、薄毛対策の指標とは多少異なる部分があります。


とはいえ、色々と調べていくと、このデータが最も客観的かつ信憑性が高いデータだと思いますので、こちらのデータを参考にしたいと思います。


繰り返しになりますが、


・2021年度のヘアケア市場:4,977億5,000万円

(−)上記からヘアケア剤市場の50.7%を差し引いて、

(+)さらに、AGAクリニックの売上(正直分からず)を足し増す。

金額が、薄毛対策の市場規模になります。


AGAクリニックの売上がなかったとして

2,453億9075万円は最低限市場があるとすると、それなりに大きな市場ではないかと思います。


また、ハゲランドとしては今後は美容室による薄毛対策の市場が膨らむと予想していることから、見方によっては5000億円、1兆円以上の市場規模となっている可能性もあります。


後半は私の考察も入っていますが、参考にしていただければと思います。


※出典:矢野経済研究所の「ヘアケア市場に関する調査を実施」2022年度レポート

https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3155



2、薄毛ユーザーの薄毛対策サービス及び商品の購買意欲について


薄毛市場の次は、薄毛対策を実際にする人のニーズについて整理したいと思います。ここではこの方達を薄毛ユーザーと呼ばせていただきます。


薄毛ユーザーは以下の図の様に、年齢軸と性別軸で分類する事ができます。



リクルートのホットペッパービューティアカデミーが行った「薄毛に関する意識調査」を確認すると、男性は30代で薄毛が気になり始めるボリュームが大きく、女性は50代で薄毛が気になり始めるボリュームが大きくなります。これに対して、薄毛対策にお金を使う金額が最も多いのが男女ともに20代という結果でした。


これは年齢が高くなればなるほど薄毛対策に予算をかけなくなる傾向がある。もしくは、若い時ほど薄毛対策に予算をかける傾向がある。ということになります。

私がハゲランドというメディアを通じて、AGA治療をする方へのインタビューを行う中で、21歳のハゲていない男性がAGAの治療を受けているのが印象的でした。まだハゲていないけどハゲないように対策をしているとのことでした。

私は20代でハゲ始めたので分かるのですが、ハゲは若ければ若いほど精神的負荷が大きいので、実際に薄毛が気になる年代とは別に、若い時に「ハゲたくない」というニーズに対して、薄毛対策を行うことが薄毛市場の消費やサービスのトレンドになっていると思います。


今後は薄毛が気になる年齢のターゲットに対して、薄毛を対策する理由を提示して薄毛ユーザーに納得してもらうことで、薄毛対策市場内の新しい売上が見込めるのではないかと思います。


ハゲランドでは美容室や理容室による美容相談のハードルを下げること、ハゲ専門の婚活マッチングサービスによる薄毛ユーザーの恋愛や結婚の促進を行うこと、ハゲ専門の転職サービスを行うことで薄毛ユーザーの美意識の向上のムードを薄毛市場に作れるのではないかと考えています。


※出典:薄毛に関する意識調査2022

https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2022/1013_11720.html



3、薄毛対策の銘柄と業種


・資生堂(育毛剤・発毛剤)

https://minkabu.jp/stock/4911


・大正製薬ホールディングス(育毛剤)

https://minkabu.jp/stock/4581


・花王(育毛剤)

https://minkabu.jp/stock/4452


・第一三共(育毛剤)

https://minkabu.jp/stock/4568


・ライオン(育毛剤)

https://minkabu.jp/stock/4912


・ファーマフーズ(育毛剤)

https://minkabu.jp/stock/2929


・アイビー化粧品(美容シャンプー)

https://minkabu.jp/stock/4918


・コタ(育毛剤)

https://minkabu.jp/stock/4923


・アジュバンホールディングス(育毛ケア用品、化粧品)

https://minkabu.jp/stock/4929


・アートネイチャー(サロン)

https://minkabu.jp/stock/7823



<ファンドが絡んだ事例>

・アデランスを追い詰めたかつら市場の"激変"〜MBOによる上場廃止の裏に「女心の変化」〜

https://toyokeizai.net/articles/-/140518?display=b


4、ハゲランドしての考察

ハゲランドとしては「育毛剤市場」は需要は変わらず下がらないと考えています。ただし人口現象による売上減は否めないと思います。理由としてはできれば避けたい根本的な治療(AGA治療)と積極的な薄毛対策(カツラ・ウィッグ・エクステなど)を行う前に、誰にも相談せずにこっそり行える行為が育毛剤だからです。


これに対して、サロン事業については美容室・理容室が薄毛の相談をするノウハウをためたり、美容室や理容室が薄毛相談をするためのノウハウを別でためて提供サポートするサービスやポータルサイトやアプリが登場することで、価格差でサロンビジネスがシュリンクする可能性があると考えています。


※「みんかぶ」ブログが画像などが上手に掲載できないため、もう少し見やすい記事はハゲランド内にもう少し内容を追加した記事を掲載していますので、そちらも合わせてご確認をお願いします。


(続編)ハゲ・薄毛市場の市場規模や株価の動きをハゲランドなりに考察した結果 〜その2〜

https://hageeee.com/minkabu/



2023年8月16日:高井智久(ハゲランド)

https://hageeee.com/

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