マイ・メモ(2022年9月)米CPIとドル建て日経平均

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マイ・メモ(2022年9月)米CPIとドル建て日経平均

8月12日暴落予想は一先ず取り越し苦労に終わりましたが
ジャクソンホール会議でのパウエル議長発言が引き金となり
26日のダウは久々に1000ドル超えの暴落となりました。

こうなると当面の株価はFRBの金融政策により左右されやすくなり
特に米CPI発表直前の手仕舞い売りや、同指数が悪化または改善しない場合
グローバル・マクロ系ヘッジファンドの介入リスクも高まると思います。

私自身、機関投資家不在の8月はその危険性が高いと考えていましたが
7月CPIが高水準であったにも関わらず株価は反発し
(ショートカバーを狙った短期筋による仕掛けかも)
ジャクソンホール会議で漸く楽観派の目が覚めたのではないでしょうか。
ダウは久々に1000ドル安となり市場に不安が走りましたが
それでもVIX指数は27未満に止まっています。

しかしグローバル・マクロ系ヘッジファンドが売り介入すれば
VIX指数は40を超えることが充分考えられるため
万一その様な事態になれば全力買いしたいという妄想に浸っていますw

ところで日経平均のPER12倍台は売られ過ぎという論評をよく耳にします。
確かに直近の円建て日経平均のPERは12.87倍で
ダウの18.63倍に比べると割安に感じますが、果たしてそうでしょうか。

ご存知の様に、東京市場は売買高のうち7割を外国人が占めており
金融システムに於ける基軸通貨がドルであることも合わせて考えれば
円建てではなくドル建てでみる方が現実に即していると思います。
しかも今年はドルが独歩高を演じているので尚更でしょう。

そこで8月度のPERをドル建てでみると以下の様になります。
*( )内は前年同月実績 但し東証グロースは換算値

日経平均=28.76倍↑(16.25倍)  ダウ=18.63倍↓(21.56倍)
東証グロース=57.60倍↑(25.83倍) ナスダック=41.64倍↓(99.56倍)

ドル建てでみると日米市場のPERは昨年と今年で逆の動きになっています。
尤もドル建て日経平均のPERが20倍の時
日経平均株価は2万円を割る計算になるので
この数値だけで割り高・割安の判断は出来ませんが
少なくとも為替が大きく変動している局面では
円建てとドル建てで景色が全く異なることを再認識して置くべきだと思います。

(まとめ)
〇米CPI前年比の推移に注目
 3月=+8.5%  4月=+8.3%  5月=+8.6%
 6月=+9.1%  7月=+8.5%  8月予想+8.7%

 FRBが利上げのペースを緩めるのは
 CPIの前年比が6%台に低下した時ではないかと噂されていますが・・・

〇ドル高が進んでいるため 指数のPERはドル建てで判断する方が現実的
 東京市場の外国人売買高比率は7割と非常に高いので
 ドルが独歩高を演じている現状を考慮すれば
 円建てでは割り安に思えても、ドル建ての場合そうは言い切れません

26日の米国株暴落は、今後の株価を左右する最も大きな要因が
 FRBの金融政策であることを物語っていると思います
 また金融政策の効果が現れるまでには、通常1年以上掛かるとされており
 少なくとも年内のNY市場は不安定な展開を想定して置くべきでしょう

長期投資の買い場は9月下旬からと考えていましたが
 楽観論が遠のいたことを踏まえ、11月下旬までの間に
 数回に分けて仕込むのが賢明だと判断しています

世界経済は新型コロナやロシア・ウクライナ戦争による物価高騰により
 ドン底に近い状況に陥っていますが
 各国が一丸となりリーマンショックなど様々な苦境を乗り越えた経緯があり
 今回の不況も近い将来必ず克服出来ると確信しています
 つまり長期投資には絶好のチャンス到来と言えそうです
102件のコメントがあります(101〜102件)
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  • イメージ
    たか○さん
    2022/10/4 14:44
    多分ですけど そういう懸念が薄れたころにはすでに相場は上に行き過ぎているんじゃなかろうかと。
  • イメージ
    kabukabumanさん
    2022/10/4 22:11
    たか〇さん こんばんは。

    仰ることはよく分かります。

    個人的には11月FOMCで、タカ派の見解(0.75%利上げ)が通るか
    或いはハト派の意見
    (11月は一旦利上げを休止して金融政策の効果について検証すべき)が通るかが
    大きなポイントだと考えています。

    因みにこの話はFRBの中で議論されているそうなので注目しています。
    つまり11月相場は天国か地獄の二者択一になる可能性もあると思います。

    また機関投資家も今後の金融政策を予測する意味で
    11月FOMCを年後半最大のイベントに位置付けていると思うので
    それまで積極的な買いは控えようと考えています。
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