9.仕手株にご注意

  仕手株に注意イメージ  
2015/2/24更新 2020/02/03作成
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1.仕手株とは?

仕手株とはイメージ

仕手株とは、巨額の投資資金を武器に銘柄の価格などを意図的に操作されている銘柄のことをいいます

基本的に株価が動くのは、その企業に関するニュースなどの情報が出るからです。それは業績の発表だったり、事業に関する新しいニュースだったりと様々です。

しかし、材料がなにも見当たらないにも関わらず急激に株価が上昇・下落することがあります。その現象にみまわれた株式は「仕手株」の可能性が高いです。

しかし、この仕手株を一般の投資家が判断することはとても困難とされています。仕手株になると株価を短期で何倍にも釣り上げたり、逆につり上がった株価が急劇に下落したりすることがあります。

多くの初心者がこれを知らずに手を出してしまい大やけどをしてしまうケースが多いようです。最近は思惑的な材料によって株価が乱高下する銘柄も増えています。これらは仕手株に近い値動きをするので、後ほど実例をあげて解説させていただきます。

2.仕手株の特徴手口とは?

本来の仕手株には特に材料なく、株価が急激につり上がっていくという特徴があります。本来株式は売り手と買い手の需要によって成り立ちます。企業の業績などを確認して「だいたいこのくらいの価格だろう」という位置で買い手も売り手も取引するものなのです。

そういった意味では、株価がなんの材料もなしに吊り上ることはないはずです。しかし、故意に大量の資金を株式に投入することで、株価を不自然に吊り上げることは充分に可能です。このとき、故意に株式を吊り上げる集団を仕手筋と呼びます

仕手筋は、株式をまず買い占めてから相場を吊り上げます。買い占める際は、一気に行うのではなく少しずつ行って買い占めることから仕手筋が買い占めているかどうかは判別がつきにくいものです。

仕手株のメカニズムについて、例を上げて説明しましょう。

仕手株手口イメージ  

ある株式の値段が現在100円だったとします。仕手筋はこの株式に150円で買いたいという買い注文を大量に出すのです。通常100円より上の価格で売りの注文が出ていますので、それらの売り注文を全て買い占めて、当初出した150円での値段がつきます。

そうすると、このとき仕手株であることを知らない投資家は、株価が急激に上がったのだから「もしかしたらこの株には裏で隠れた大きな材料があるのでは?」という思惑を働かせて、株を買い始めることがあります。これを提灯が付くといいます

提灯が付くと、いわゆる買いが買いを呼ぶ展開となりはじめて、上がるから買う、買うから上がるという上昇のスパイラルになっていくのです。

3.投資家心理に漬け込む「どこまでも上がると思わせるテクニック」

本来、適正な株価よりも高値で株を買うことはリスクとなるはずですが、なぜ仕手筋はこんなことをするのでしょうか?そこには投資家心理をうまく操る心理テクニックがあるのです。

株価は業績などにあわせて収束していく傾向がありますが、ときに将来の成長性などを期待されて思惑で株価が上がっていくことがあります。この思惑というのが曲者で、投資家がこの株は今後上がるのではないか?今買うと儲かるのではないだろうか?という思惑が働けば働くほど、資金の入り方が派手になります

仕手株の場合には、株価が数倍になることもありますので、その過程で「今買えば遅くはない」と考える投資家がたくさんいてもおかしくはないのです。

4.冷静になると株を買う人が誰もいなくなり・・・

買いが買いを呼び大きく上昇する株式。さらに上がると思って買ったが最後、運悪く暴落の始まりだったという場面もあります。

株は買う人がいるから上がります。買う人がいなくなった場合、今度は株が下がり始めます。下がり始めると売りが売りを呼ぶ展開となり、最悪の場合にはストップ安と呼ばれる大暴落を引き起こします

ストップ安は売るに売れない展開ということもあり、今度はどこまでも下がるかもしれないという投資家心理に陥り、いくらでもよいから損してもよいから売却する投資家が殺到するのです。これが仕手株や仕手株的な値動きをする株式の特徴です。

何者かによって吊り上げられた株式の末路はたいていの場合、儲かる仕手筋VS損失を出す個人投資家の構図になっているのです。まさしくその構図となった株が、2015年のリーバイスです。

 スマートジーンズで株価5倍と株価5分の1を半年で達成したリーバイス

リーバイス株価チャート

2015年6月1日、ジーンズ大手のリーバイ・ストラウス・ジャパン(9836)がグーグルと提携しスマートジーンズを開発するというニュースが発表されました。

直後からリーバイス株はストップ高を連発させて瞬く間に、株式を1,000円程度から5,000円以上にまで高騰させた経緯があります(株価は併合後の株価)

しかし、その後株式はどんどん値下がり、半年後には1,000円台という元の価格付近に落ち着きました。株価がわずか6日で5倍になったり、半年で5分の1になったりするのは、典型的な仕手株的動きと言えます。

記事の冒頭でも少し触れましたが、株式市場には「材料」と呼ばれるニュースがあります。この時のリーバイスのニュースもいわゆる材料であり、これは業績に好影響を与えるだろうと多くの個人投資家が錯覚する好材料だったといえます。

業績にはっきりと影響を与えるかどうか分からない不明瞭な材料であっても、時にその材料をネタにして株を買い上げる投資家が必ずいるものです。

個人投資家は、先ほどのまだまだ上がるだろうという投資家心理によって、まんまと高値を買わされてしまうことになるのです。この点、頭の中に整理しておくと、同じようなパターンで上昇する株式に迂闊に手を出すことはなくなるでしょう。

5.一言アドバイス 上値を追う際にはご注意を!

さて、このリーバイスに限らず、一時的に株価が高騰しても、数ヶ月で元の価格まで下がってしまう銘柄はいくらでもあります。株価が高騰しているものに限って手を出したくなるものですが、初心者の方は特に仕手的な動きをする株式には注意してほしいと思います

人間が取引をするのでどうしても高値を掴んでしまうことがありますが、失敗を受け入れて勇気をもって損切りをすることも大事です。

仕手株、仕手的な動きをする株式はそもそもが「ハイリスク・ハイリターン」な株式であることを認識しておきましょう。そして、必ず「資金の一部のみ投資」、「ここまで下がったら売る」などの売買ルールを決めて取引すると良いでしょう

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