ケーユーＨＤ、今期経常を57％上方修正、配当も14円増額

　ケーユーホールディングス <9856> が2月9日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.8％増の43.3億円となった。
　併せて、通期の同利益を従来予想の34.5億円→54億円(前期は56億円)に56.5％上方修正し、減益率が38.5％減→3.7％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の11.4億円→30.9億円(前年同期は28.6億円)に2.7倍増額し、一転して7.7％増益計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の21円→35円(前期は37円)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比36.8％増の20.2億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の5.8％→6.1％とほぼ横ばいだった。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2021年３月期第１四半期は、新型コロナウイルス感染症拡大による行動規制等の影響により販売台数が減少いたしましたが、第２四半期以降、国産車、輸入車ともに販売が計画に比べ増加して推移し、通期の連結売上高は公表した予想を上回る見込みとなりました。また、販売の増加にともない第３四半期連結累計期間における営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益が、前回発表の業績予想を上回り、上記のとおり修正いたします。

　当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要政策の一つと位置付けており、企業価値向上のための内部留保を確保しつつ、連結配当性向30％を目途とし、業績に応じた配当を基本方針としております。上記配当方針に基づき、業績予想の修正を踏まえ、2021年３月期の期末配当金を１株当り14円増配し、25円とさせていただく予定です。（注）上記の予想は、発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は今後様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。