1. 会社概要と沿革
Jストリーム<4308>は広く企業向けに、インターネット動画配信用の各種ソフトウェア及びインターネット上でライブストリーミングなどを流すためのプラットフォームを提供している。その基盤となっているのが、動画活用に必要なあらゆる機能を装備するソフトウェア「J-Stream Equipmedia」と自社で構築した大量のアクセスに対応可能なCDN※である。この2つを導入すれば、顧客企業が自ら制作した動画を、どのようなデバイスにもどのような環境下でも高速かつ安定して配信することができる。一方、動画など配信するコンテンツの制作も行っており、コンテンツをアップするためのWebサイトや配信のためのシステムの制作・開発・運用も行っている。
※CDN(Content Delivery Network):動画などのコンテンツをインターネット経由で効率よく配信するために最適化された分散型ネットワークのこと。分散型のため大量のアクセスに耐えられる。
ISDN(Integrated Services Digital Network:統合デジタル通信網)がまだ先進的とされていた1997年、同社は、世界で初めてインターネットを利用したストリーミングによる動画や音楽の配信を行うことを目的に、トランス・コスモス<9715>、国際電信電話(株)(現KDDI<9433>)、(株)NTTPCコミュニケーションズ、米プログレッシブネットワークス・インク(現リアルネットワークス・インク
動画配信システム市場で持つ3つの強み
2. 動画配信システム市場と同社のポジション
インターネットによる動画配信は、ブロードバンド化やスマートフォンの普及、各種機器の高機能化・ハイスピード化に伴って利用が広がっており、市場は成長期にあると考えられる。その中で同社は、動画配信システムをワンストップで提供する専門企業という位置付けである。類似する企業は、動画配信のプラットフォームでは米Brightcove(ブライトコーブ
※ISP(Internet Service Provider):有料でインターネットへの接続サービスを提供する事業者。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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