チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
ブリヂストン <5108> 【 2+→2+】
「3Qの調整後営業利益率は2Qから更に上昇、稼ぐ力の再構築が着実に進展」
21/12期3Q累計は、3Q単独の調整後営業利益率が逆風が一段と強まる中で、調整後営業利益率が12.2%となり、2Qから更に上昇し、注力する稼ぐ力再構築の取組みが着実に進んでいることを示す好決算となった。TIWでは3Q累計決算公表時点では中間時点で上方修正となった21/12期計画は据え置かれたが計画超過達成を見込むこと、22/12期はコロナ禍前の水準へ向かってのタイヤ需要の回復、好採算の鉱山用タイヤ販売の景気回復や資源高等を背景にした本格回復などから増収増益と堅調な業績展開を見込むことなどに加えて、予想配当利回りや実績PBRなどで見て株価指標面にも特段割高感がないため、投資評価は引き続き「2+」を維持する。
予想ROE:14.3% PBR:1.4倍、来期予想PER:11.7倍、来期予想EPS成長率:-9%株価(12/17終値):4,961円
Fモデルによる理論株価:7,590円(12月14日by高田悟)
イチネンホールディングス <9619> 【 1→1】
「自動車リース関連が好調、22/3期は減益から19期連続営業増益見通しに転じる」
22/3期通期計画を上方修正し、22/3期は従来の営業減益見通しが増益見通しに転じ、19期連続で営業段階で増益と過去最高益更新を同社が見込んだことがポジティブである。TIWは22/3期着地は同社新計画上振れを見込み、配当予想の増額修正を予想すること、更には、TIWでは23/3期は自動車リ―ス関連で前期の車両処分単価増加の反動等を想定し一旦は減益を見込むがそれでも過去最高水準の営業利益を見込むこと、24/3期以降は自動車リース関連での安定成長と成長余地が大きいとみるパーキングや機械工具販売の伸長、M&A推進と被買収先の寄与等により再び増益基調を見込むこと、などに加えて、減益を想定するTIWの23/3期予想PER6.4倍などでみて株価指標面にも割安感が強いため、投資評価は「1」(Buy)を維持する。
予想ROE:13.0% PBR:0.8倍、来期予想PER:6.4倍、来期予想EPS成長率:-7%株価(12/17終値):1,345円
Fモデルによる理論株価:2,205円(12月16日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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