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2022/09/06 - プログリット(9560) の関連ニュース。―9銘柄が新たに登場、注目案件乏しいも夏場の小休止経て新規資金に期待― 9月IPOが来週からスタートする。夏場にかけIPO戦線は一服状態となったが、いよいよ2022年度後半に向け相場が再始動する格好だ。新たに9銘柄が登場し、その内訳はIT系銘柄などが多い。ベンチャー企業育成に向けIPO市場の改革も進むなか、新規上場銘柄の人気復活への期待も膨らんでいる。ただ、9月IPOは業態面などで新鮮味のある案件は少なく、IPO人気は全体相場の行方次第との見方も出ている。●6月IPOは波乱も夏場に入りやや人気持ち直す 9月IPOは13日の

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9月IPOが本格スタートへ、22年度後半の盛り上がりへ着火なるか <株探トップ特集>

配信元:株探
投稿:2022/09/06 19:30

―9銘柄が新たに登場、注目案件乏しいも夏場の小休止経て新規資金に期待―

  9月IPOが来週からスタートする。夏場にかけIPO戦線は一服状態となったが、いよいよ2022年度後半に向け相場が再始動する格好だ。新たに9銘柄が登場し、その内訳はIT系銘柄などが多い。ベンチャー企業育成に向けIPO市場の改革も進むなか、新規上場銘柄の人気復活への期待も膨らんでいる。ただ、9月IPOは業態面などで新鮮味のある案件は少なく、IPO人気は全体相場の行方次第との見方も出ている。

●6月IPOは波乱も夏場に入りやや人気持ち直す

 9月IPOは13日のジャパニアス <9558> [東証G]から始まる。上場銘柄数は9社が予定されており、その内訳は東証グロース市場が8社、札幌証券取引所アンビシャス市場が1社といった具合だ。昨年9月の14社に比べ5社の減少となる。動画制作やクラウドなどIT系企業や技術者派遣、医療系、英会話サービスなどが登場する。業績面などで堅調な企業は多いが大型IPOはなく「目新しい業態も見当たらない」(アナリスト)との声もある。

 8月までのIPOを振り返ると、今年度前半は波乱含みの展開。米国のナスダック市場が大幅安となるなど、米長期金利上昇を背景に中小型を含むグロース株は下落し、この流れが波及する格好で日本のIPOも波乱状態となった。特に、6月は12社のうち5社の初値が公開価格を割り込んだ。

 ただ、7月以降はやや持ち直しunerry <5034> [東証G]の初値は公開価格の2.3倍をつけたほか、8月上場の日本ビジネスシステムズ <5036> [東証S]とクラシコム <7110> [東証G]の2社も初値は底堅い値動きとなった。波乱の6月IPOでもVTuber関連でANYCOLOR <5032> [東証G]が人気化したほか、「マイクロ波化学 <9227> [東証G]や坪田ラボ <4890> [東証G]などがセカンダリー(流通市場)に移ってから堅調な値動きとなっている」(市場関係者)ことを評価する声も出ている。

●セカンダリー市場での投資に妙味の声も

 今年の7月IPOは4社、8月は2社にとどまった。9月IPOはこの夏場の小休止を経ての再開でもあり、ニューマネーが投資に向かうことも期待される。ただ、依然として全体相場に左右される面は大きい。また、「かつてのように初値が公開価格に比べ2倍、3倍に跳ね上がる銘柄が相次ぐような相場は期待しにくい」(アナリスト)ことは認識しておく必要がある。

 スタートアップ育成に向け進められているIPO改革で、適正な公開価格の設定が求められていることも投機的な売買を抑える要因となりそうだ。その一方「初値が抑えられる分、セカンダリー市場で割安銘柄を拾うスタイルには追い風が吹きそう」(同)といい、企業の実態を吟味して投資すれば報われる展開も期待される。

●ジャパニアスやFPパートナなどに関心集まる

 そんななか、9月IPOの第1号となるのが13日上場のジャパニアスだ。同社はオンサイト型開発支援によるエンジニア派遣やシステム受託開発を手掛けている。資金吸収額は13億円強だが、約1ヵ月ぶりのIPOとなり株価は堅調な値動きが期待されている。16日にはeWeLL <5038> [東証G]が登場する。同社は在宅医療分野における業務支援事業を手掛ける。仮条件から弾いた資金吸収額は36億円前後とやや大きめだ。

 9月は20~21日に米連邦公開市場委員会(FOMC)があり、下旬からのIPOは外部環境に左右される展開が予想されている。22日にはFPパートナー <7388> [東証G]が新規上場する。同社は個人及び法人向け保険代理業などを手掛ける。来店型店舗の「マネードクター」などを展開しテレビCMなども行っている。資金吸収額は90億円近くと大きいことから株価に強弱観が出ている。

●アンビシャスに3年ぶり上場企業、ファインズやポーターズなど

 28日にはグラッドキューブ <9561> [東証G]とファインズ <5125> [東証G]、キットアライブ <5039> [札証A]の3社が同時上場する。グラッドCはウェブサイト解析サービスやスポーツデータAI解析メディア「SPAIA」などを展開。SPAIAは野球やサッカー、特に競馬などに注力している。想定発行価格から弾いた資金吸収額は14億円程度。ファインズは動画制作サービスなどを展開。業績は拡大基調にあり成長期待が強い。資金吸収額は18億円強。Kアライブは札証アンビシャスの約3年ぶりの上場企業となる。ソフトウエア開発を手掛け、資金吸収額は4億円強程度の見込みだ。

 29日には2社が上場する。プログリット <9560> [東証G]は英語コーチングサービスなどを展開。元サッカー日本代表の本田圭佑氏のファンドが株主となっていることなども話題だ。資金吸収額は7億円程度。ポーターズ <5126> [東証G]は人材業界向けクラウドサービスを展開しており、資金吸収額は7億円程度。30日にはグッピーズ <5127> [東証G]が上場する。同社は医療系求人サイトの運営などを展開しており、資金吸収額は17億円強の見込みだ。

■9月IPO一覧
      コード・
上場日   上場市場   企業名       主幹事
9月13日  9558・東G  ジャパニアス    SMBC日興
9月16日  5038・東G  eWeLL     大和
9月22日  7388・東G  FPパートナー   大和
9月28日  9561・東G  グラッドキューブ  大和
9月28日  5125・東G  ファインズ     野村
9月28日  5039・札ア  キットアライブ   アイザワ
9月29日  9560・東G  プログリット    大和
9月29日  5126・東G  ポーターズ     みずほ
9月30日  5127・東G  グッピーズ     SMBC日興
(注)東Gは東証グロース、札アは札証アンビシャス

株探ニュース
配信元: 株探

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