日経平均株価
始値 21684.07
高値 21708.72(09:11)
安値 21566.65(13:26)
大引け 21638.16(前日比 -116.11 、 -0.53% )
売買高 10億0890万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9222億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶりに反落、為替市場でのドル安・円高を受けて利食い優勢に
2.世界的な金融緩和の流れはプラス材料も、これがドル売り円買い圧力に反映
3.ファストリなど日経平均寄与度の高い銘柄が買われるも、全体を支えきれず
4.あすは米株市場が独立記念日に伴い休場、海外投資家の参戦が一段と低調に
5.売買代金は連日で2兆円割れと低調、個別では後場に値上がり銘柄数が増勢
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは69ドル高と3日続伸した。欧米の金融緩和期待に支えられて約9ヵ月ぶりの高値圏。ベライゾンやシスコシステムズ 、マクドナルドなどが上昇し指数を押し上げた。
東京市場では、目先利益を確定させる動きが顕在化し、日経平均株価は3日ぶりに反落。外国為替市場でドル安・円高に振れたことが重荷となった。
3日の東京市場は、前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が高くリスク選好ムードが継続したが、本日の東京市場はこれを引き継ぐことができなかった。世界的な金融緩和の動きが欧米株市場にはポジティブな思惑を与えている。しかし、金融緩和余地の少ない日本は相対的に円高圧力が意識され、これが主力株中心に重荷となっている。水産、電力ガスなど内需のディフェンシブが物色されたほか、指数寄与度の高いファーストリテが買われたが、全体を支えきれなかった。明日は米国株市場が独立記念日ということもあり、海外投資家の売り買いが手控えられ、東証1部の売買代金は1兆9000億円台と前日に続き2兆円を下回った。ただし、個別には後場に切り返す銘柄も増え、値上がり銘柄数も値下がりを下回ったとはいえ、1000近くに達している。
個別では、東京エレクトロン<8035>、村田製作所<6981>、キーエンス<6861>が軟調。IHI<7013>、安川電機<6506>は大幅安となった。トヨタ自動車<7203>も売りに押された。花王<4452>、資生堂<4911>も安い。象印マホービン<7965>、レーザーテック<6920>、CKD<6407>などが急落、ルネサスエレクトロニクス<6723>も下値を探った。
半面、ファーストリテイリング<9983>が売買代金トップで上値を伸ばしたほか、任天堂<7974>、ソニー<6758>も堅調。ダイキン工業<6367>も買い優勢だった。日本鋳鉄管<5612>、ジーンズメイト<7448>がストップ高に買われ、住石ホールディングス<1514>が活況高となった。日本通信<9424>、エンビプロ・ホールディングス<5698>が値を飛ばし、ブックオフグループホールディングス<9278>も大きく買われた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、ダイキン <6367> 、大塚HD <4578> 、アステラス <4503> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約79円。うち64円はファストリ1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、SBG <9984> 、アドテスト <6857> 、TDK <6762> 、京セラ <6971> 。押し下げ効果は約62円。
東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)電気・ガス業、(3)小売業、(4)空運業、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)精密機器、(4)非鉄金属、(5)化学。
■個別材料株
△寿スピリッツ <2222>
東海東京調査センターが目標株価を6300円へ引き上げ。
△J―HD <2721> [JQ]
子会社が不動産管理会社とオーナーをリアルタイムでつなぐアプリを開発。
△KTK <3035> [JQ]
9-5月期(3Q累計)経常は7%増益・通期計画を超過。
△サムティ <3244>
上期経常が62%増益で着地・3-5月期も2.1倍増益。
△農業総研 <3541> [東証M]
佐川急便施設を活用した農産物出荷用の集荷場を新たに開設。
△ユーザーロカ <3984> [東証M]
愛知県豊明市と住民向け自動応答サービスの実証実験開始。
△ジンズメイト <7448>
6月度既存店売上高は2ヵ月連続前年上回る。
△サカイ引越 <9039>
6月度月次売上高14%増で11ヵ月連続プラス。
△ナルミヤ <9275> [東証2]
6月度既存店売上高8%増で8ヵ月連続プラス。
△ファストリ <9983>
6月国内ユニクロ既存店売上高が3ヵ月ぶり前年上回る。
▼アダストリア <2685>
6月既存店売上高が5ヵ月ぶり前年下回る。
▼放電精密 <6469> [JQ]
今期経常は85%減益へ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)鋳鉄管 <5612> 、(2)ジンズメイト <7448> 、(3)住石HD <1514> 、(4)アジア投資 <8518> 、(5)日本通信 <9424> 、(6)エンビプロ <5698> 、(7)富士PS <1848> 、(8)デファクト <3545> 、(9)シンニッタン <6319> 、(10)ブックオフG <9278> 。
値下がり率上位10傑は(1)象印 <7965> 、(2)MARUWA <5344> 、(3)レーザーテク <6920> 、(4)エムアップ <3661> 、(5)CKD <6407> 、(6)IHI <7013> 、(7)日総工産 <6569> 、(8)ディスコ <6146> 、(9)ハイマクス <4299> 、(10)アダストリア <2685> 。
【大引け】
日経平均は前日比116.11円(0.53%)安の2万1638.16円。TOPIXは前日比10.30(0.65%)安の1579.54。出来高は概算で10億0890万株。東証1部の値上がり銘柄数は995、値下がり銘柄数は1067となった。日経ジャスダック平均は3442.90円(2.64円安)。
[2019年7月3日]
株探ニュース
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