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【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり小反落、米株高で心理改善も買いは続かず (8月29日)

配信元:株探
投稿:2019/08/29 16:31

日経平均株価
始値  20500.50
高値  20520.68(09:01)
安値  20361.12(10:45)
大引け 20460.93(前日比 -18.49 、 -0.09% )

売買高  9億9116万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆6651億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり小反落、米株高で心理改善も買いは続かず
 2.9月1日の米国による対中関税第4弾発動を前に物色意欲低調
 3.英国EU離脱に絡む不透明感や為替の円高も買い手控え材料に
 4.水産や石油株が堅調だが、サービスなど中小型の内需株が弱い
 5.JPX400のリバランスという特殊要因加わるも超閑散続く

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは258ドル高と反発した。原油高が好感されたほか、逆イールド発生に対する警戒感もやや薄れ買いが優勢となった。

 東京市場では、方向感が定まらず、日経平均株価は前場に値を下げて後場戻す展開。結局、前日比小幅マイナス圏で着地した。

 29日の東京市場は、売り買いが交錯した。前日の米国株市場では、10年債と2年債の逆イールド発生に対する警戒感もやや薄れ、NYダウは260ドル近い上昇をみせたことで、市場心理が改善している。ただ、9月1日に米国による対中制裁関税第4弾が発動される見通しにあることから、これを前に買い意欲も盛り上がりを欠いた。英国のEUからの「合意なき離脱」を巡る不透明感も投資家心理を冷やしている。取引時間中は為替が1ドル=106円台を下回って円高含みで推移したことも手控えムードにつながった。業種別には水産や石油株が堅調だったが、サービスなど中小型の内需株に弱いものが目立つ。東証1部の売買代金はJPX400などの構成銘柄のリバランスに伴い引け際に急増したが、それでも1兆6000億円台にとどまるなど閑散商いの様相を強めている。

 個別では、リクルートホールディングス<6098>が大幅安、KLab<3656>も大きく下げた。資生堂<4911>花王<4452>が値を下げ、第一三共<4568>も軟調だった。ZOZO<3092>も下落した。神戸物産<3038>も売りに押された。チャーム・ケア・コーポレーション<6062>enish<3667>が急落、日本通信<9424>も大商いながら下値を探る展開となった。
 半面、武田薬品工業<4502>がしっかり。キーエンス<6861>ファナック<6954>も堅調。アドバンテスト<6857>が買われ、楽天<4755>も上昇した。スズキ<7269>が物色人気を集めた。スノーピーク<7816>マイネット<3928>が値を飛ばし、CAC Holdings<4725>も大幅高。日本エム・ディ・エム<7600>TOKYO BASE<3415>北の達人コーポレーション<2930>が物色人気、レオパレス21<8848>も上値を追った。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>アドテスト <6857>ファナック <6954>ファストリ <9983>中外薬 <4519> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約24円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098>KDDI <9433>ダイキン <6367>東エレク <8035>京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約42円。


 東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)石油石炭製品、(3)鉄鋼、(4)ガラス土石製品、(5)その他金融業。一方、下落率の上位5業種は(1)サービス業、(2)ゴム製品、(3)精密機器、(4)情報・通信業、(5)証券商品先物。

■個別材料株

リブワーク <1431> [東証M]
 九州の住宅復興需要を見込んだ思惑買い。
富士PS <1848>
 株主優待制度を拡充。
北野建 <1866>
 30万株を上限とする自社株取得枠を設定。
ヤマト <1967>
 0.78%を上限に自社株買いを実施。
アスクル <2678>
 8月度単体売上高は5.2%増。
アルファクス <3814> [JQG]
 消費税軽減税率対応レジの補助金要件の変更で思惑。
CAC <4725>
 リクルートの売り出しに際し200万株を売却。
スズキ <7269>
 トヨタ <7203> との資本提携を発表。
日本MDM <7600>
 上期経常を一転36%増益に上方修正。
紙パル商 <8032>
 3.85%を上限に自社株買いを実施。

enish <3667>
 東証が信用規制を強化。
リクルート <6098>
 最大1億2150万株の株式売り出しを実施。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)スノーピーク <7816> 、(2)マイネット <3928> 、(3)Sサイエンス <5721> 、(4)CAC <4725> 、(5)北野建 <1866> 、(6)LINK&M <2170> 、(7)日本MDM <7600> 、(8)富士PS <1848> 、(9)トッパンフォ <7862> 、(10)T-BASE <3415>
 値下がり率上位10傑は(1)チャームケア <6062> 、(2)アジア投資 <8518> 、(3)enish <3667> 、(4)オンリー <3376> 、(5)日本通信 <9424> 、(6)アキレス <5142> 、(7)SFP <3198> 、(8)サンナゴヤ <8904> 、(9)クラウディア <3607> 、(10)黒谷 <3168>

【大引け】

 日経平均は前日比18.49円(0.09%)安の2万0460.93円。TOPIXは前日比0.18(0.01%)安の1490.17。出来高は概算で9億9116万株。東証1部の値上がり銘柄数は919、値下がり銘柄数は1112となった。日経ジャスダック平均は3282.10円(16.86円安)。

[2019年8月29日]

株探ニュース
配信元: 株探

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