東京株式(大引け)=122円安、北朝鮮リスク背景に中小型株への売り目立つ
大引けの日経平均株価は前日比122円44銭安の1万9385円81銭と続落。東証1部の売買高概算は16億4026万株、売買代金概算は1兆9539億5000万円。値上がり銘柄数は181、対して値下がり銘柄数は1786、変わらずは58銘柄だった。
きょうの東京市場は、北朝鮮を巡る軍事的緊張を引き続き嫌気するかたちでリスク回避の売りにさらされた。広範囲に売りが出たが、その中でこれまで人気を集めていた中小型株の下げがきつくなった。ただ、防衛関連銘柄の一角は例外的に短期資金の攻勢が強まる格好となった。前日の米国株市場はレーバーデーで休場だったが、欧州株市場は総じて軟調だったことや、取引開始後に為替市場で1ドル=109円台前半まで円高に振れたことも投資家心理を冷やした。業種別には輸送用機器を除きほぼ全面安、個別も前日に続き東証1部の約9割の銘柄が下落した。日経平均は前日と合わせ2日間で300円を超える下げとなった。
個別では、売買代金断トツの任天堂<7974.T>が下落、KLab<3656.T>も大きく下げた。ピジョン<7956.T>が大幅安、ソニー<6758.T>も下落した。福井コンピュータホールディングス<9790.T>が急落、イマジカ・ロボット ホールディングス<6879.T>、アルコニックス<3036.T>、日本マイクロニクス<6871.T>などの下げもきつい。ノーリツ鋼機<7744.T>、フルキャストホールディングス<4848.T>も売り込まれた。
半面、トヨタ自動車<7203.T>が堅調、住友金属鉱山<5713.T>も頑強。防衛関連で注目の石川製作所<6208.T>はストップ高で11年ぶりの高値水準に。阿波製紙<3896.T>も値幅制限いっぱいに買われた。日新電機<6641.T>、共栄タンカー<9130.T>が物色人気となり、トーヨーカネツ<6369.T>も上昇。丹青社<9743.T>、ヤクルト本社<2267.T>も買いを集めた。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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