TOPPANホールディングス、英国で日本文化発信イベント「HYPER JAPAN」を主催するCross Media社を買収

英国での日本イベント運営や商品物販を進め日本文化コンテンツを英国に発信現地PR機能の強化により日本企業・自治体の英国進出を支援

TOPPANホールディングス株式会社（本社：東京都文京区、代表取締役社長CEO：麿 秀晴、以下 TOPPANホールディングス）は、英国で日本文化の発信イベント「HYPER JAPAN」を運営するCross Media Ltd.（本社：英国 ロンドン、代表：丸茂 和博、以下Cross Media社）の株式譲渡契約を2024年1月31日に締結。2024年2月29日に連結子会社化を完了しました。 TOPPANグループは本買収により、英国を起点とした日本発のコンテンツ関連事業を加速します。


Cross Media社は英国で最大級の日本文化発信イベント「HYPER JAPAN」を運営し、日本のアニメやマンガ等のコンテンツ領域をはじめ、日本酒や日本食等、日本文化全般を発信し、英国のファンを獲得しています。今回TOPPANグループは、Cross Media社に出資し筆頭株主となることで、英国を起点に欧州における日本コンテンツの海外展開および日本文化の更なる浸透を推進します。




■背景
近年、コロナ禍における巣ごもり需要や、OTT(Over The Top：インターネット回線を通じてコンテンツを配信するストリーミングサービス)の成長もあって、日本発のコンテンツ、特にアニメ市場が拡大しており、欧州全体では2023年に48億ドル、2030年には90億ドルまで拡大が見込まれています。中でも英国は欧州最大のコンテンツ市場規模を持ち、Z世代の間でアニメファン層が拡大しています（出典：GRAND VIEW RESERCH「Europe Anime Merchandising MARKET ANALYSIS AND SEGMENT FORECASTS TO 2030」）。米国においては日本のコンテンツホルダー各社の現地法人設立が進み、中国、インド等への進出も拡大しているにも関わらず、欧州においてはOTTによる日本文化コンテンツの需要の高まりに反して特に英国においてはサプライチェーンの整備が進んでいないという課題がありました。


今回TOPPANグループは、英国において最大規模の日本文化の発信イベントを長年運営し、日本文化、日本コンテンツの浸透に貢献してきたCross Media社を買収することで、日本企業・自治体などコンテンツホルダーに向け、関連商品の開発・製造に加え、グローバル展開、特に英国でのIP(知的財産)管理や物販の支援が可能になります。
また、TOPPANグループの強みであるメタバースによるバーチャル領域での深耕も展開し、リアル・バーチャル領域で日本文化・IPコンテンツの海外展開を推進します。あわせて、Cross Media社が持つPR機能を拡充し、日本企業・自治体の英国におけるPR展開を支援します。


■ 対象企業の概要(買収時)



■期待されるシナジー
・Cross Media社が保有する会員基盤を活かし、日本コンテンツのファン化を加速します。またTOPPANグループが推進するクールジャパンメタバースと連携し、リアルの物販チャネルも整備することで日本コンテンツの進出を支援。日本ファンの拡大によるコンテンツ、インバウンド市場の拡大に貢献します。
・Cross Media社が運営する「HYPER JAPAN」におけるコンテンツホルダーを含めた日本国内の企業や自治体の出展を拡大します。またTOPPANグループが保有する様々な技術やイベント運営ノウハウを掛け合わせ、英国における日本文化の浸透、日本企業の商品認知獲得を加速し、英国への進出を支援します。


■今後の展開
TOPPANグループは本買収により、英国や欧州における日本コンテンツのPRや普及に貢献。2025年までに現地での物販チャネルを整備し、英国におけるサプライチェーンを整備し関連受注を含め2030年に20億円を目指します。また、「HYPER JAPAN」イベントも拡大し、英国における日本コンテンツの露出機会や販売機会を拡大します。さらに欧州での日本コンテンツ発信基盤を整備していきます。


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以　　上