<5476> 日本高周波鋼業
四季報より 業種:鉄鋼。
【特色】神戸製鋼傘下の特殊鋼メーカー。金型素材となる工具鋼が主力。建機や産機向けに鋳鉄部品も
【黒字化】軸受け上向くが、溶材含め特殊合金きつい。工具鋼も流通在庫が重し。土地売却特益。22年3月期は射出成形機など鋳鉄に勢い。特殊鋼は19年度水準視野。値上げ浸透図り浮上。営業外の雇用助成金ない。
【一時帰休】月0~2日(ピーク時3日)に縮小。全般的な経費圧縮継続、賃金体系・人員規模見直しも。新分塊ミル生かし幅広材拡販へ。遅ればせながらアジア市場開拓。
2021年5月11日発表。2022年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+133.8%の7.00億円、経常利益+134.0%の6.00億円と4期ぶりの増収・増益の見通し。
この会社は、ベアリング用鋼などの特殊鋼メーカーで、パソコンやスマートフォンなどに使用される軸受鋼のミニチュアベアリング材料を生産しています。自動車部品、建設機材部品、精密金型部品などを手掛けており、世界経済正常化が進めば追い風となります。先週の決算発表では、2021年3月期は赤字が拡大しましたが、2022年3月期は黒字転換の見通しです。
現状のチャートは、2015年6月3日の1260円(併合前126円)の高値からの下降トレンド(A)の中にあります。この中で2017年9月1日の1170円の戻り天井からの下落で、2018年3月26日の730円まで下げてから、5月2日に876円まで反発してから、もみあいのあとコロナ相場に巻き込まれて下降トレンド(B)へと移行しました。この下降トレンド(B)の中で、大きな下落相場が続き、2020年3月13日に254円で底打ちとなりました。ここからゆるやかな上昇トレンド(C)となっています。この上昇トレンド(C)の中で、下降トレンド(B)を上にぬけて6月30日に400円まで上昇し、ここから短期の調整入りとなり、7月31日の306円、12月28日の321円と2点底をつけて、今年の3月17日の470円、5月10日の460円と2点天井をつけてもみあいに入っています。
<4228> 積水化成品工業
四季報より 業種:化学。
【特色】積水化学グループ、発泡樹脂素材・成形品の大手。自動車用中心に海外拡大。微粒子ポリマーも
【上向く】巣ごもり需要で内中食向け食品容器が好調。が、自動車部材、部品梱包材用途が低迷。固定費減でも営業益大幅続落。22年3月期はスーパー生鮮食品用トレー向け需要なお強い。自動車向けも緩やかに回復。原価低減、償却軽減で営業益上向く。
【SDGs】海洋生分解性バイオマスプラスチック開発への産学官連携の枠組みに参画。25年大阪万博までに製品創出目指す。
2021年4月28日発表。2022年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+72.2%の36.00億円、経常利益+63.6%の32.00億円と4期ぶりの増収・増益の見通し。
2016年7月8日の590円(併合前295円)を安値とする上昇で、2017年11月6日に1571円の高値をつけ、ここをピークにもみあったあと、2018年2月14日の1026年まで押し目を入れました。ここからの反発で4月27日の1537円まで上昇し、2番天井となって7月5日に1051円まで下落し、7月25日の1184円まで反発後、下降トレンド(A)へ移行しました。この下降トレンド(A)の中で、2019年6月3日の687円、8月26日の674円と2点底をつけて、11月8日に867円まで反発し、ここでコロナ相場に巻き込まれ急落となって、2020年3月13日に444円で底打ちとなりました。ここで三角保ち合い(B)を形成し、煮詰まりつつある中で12月23日の519円を安値に反発し、今年になって上放れし、3月23日に663円まで上昇して、押し目を形成し、4月28日に561円まで下げてもみあっているところです。
<7908> きもと
四季報より 業種:化学。
【特色】スマホ、デジタル家電のタッチパネル用ハードコートフィルム最大手。地理情報関連事業も併営
【伸 長】後半から5Gスマホ向けに好採算のフィルム出荷が急回復。営業益増額。22年3月期はスマホや車載ディスプレー向けフィルムの出荷が拡大基調。都心や地方のオフィス閉鎖で家賃負担軽減。増益。
【閉 鎖】テレワーク進み20年12月末で新宿メインオフィス閉鎖、21年3月から負担減。緊急事態宣言を受けて工場への他部門スタッフ出入り禁止など感染対策徹底。
2021年4月22日発表。2022年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+123.9%の9.00億円、経常利益+82.9%の9.60億円の増収・増益の見通し。
現状のチャートは、2013年10月30日の593円(分割前1187円)を高値とする、約8年間の下降トレンド(A)の中の動きとなっています。この中で2016年6月24日の143円を安値とする上昇トレンド(B)の中で、2018年2月2日に476円の戻り高値をつけ、2月26日の448円を2点天井にして、下降トレンド(C)へ転換しました。この下降トレンド(C)の中で、2019年6月3日に148円の安値をつけ、もみあって11月20日の202円の高値をつけたところで、コロナ相場に巻き込まれ、2020年3月13日の105円で底打ちとなりました。ここから上昇トレンド(D)へ転換し、12月8日に210円の高値をつけて、2021年の1月29日に168円まで押し目を入れ、2月1日に190円で買転換となって4月23日に318円まで上昇し、大商いとなって再び押し目形成となっています。
<3553> 共和レザー
四季報より 業種:化学。
【特色】トヨタ系合成樹脂製品の総合メーカー。自動車内装用レザー大手。環境対応商材の開発を強化
【急反発】トヨタ向け回復が想定超。人件費や物流費増だが会社計画慎重。前号比営業減益幅縮小。22年3月期は中国系向けの回復鈍いがトヨタ向けが増勢。高級車用も好調。物流費増かわし利益急反発。増配も。
【繁 忙】トヨタ向け好調で鳴門工場の自動車向け合皮生産は当初1直を2直で増産対応続く。中国向け内装用フィルムは現地メーカー回復遅れ響き生産開始時期未定。
2021年5月11日発表。2022年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+40.0%の22.00億円、経常利益+31.1%の25.00億円の増収・増益の見通し。
2015年10月13日の1157円を高値に、2016年8月4日の720円まで下げて、ここからの上昇で2017年12月22日の1060円、2018年5月21日の1063円、9月28日の1030円と三尊天井をつくって、下降トレンド(A)へ転換しました。この三尊天井のあと大幅下落となって2018年12月26日に705円まで下げてもいあい、2019年8月29日の688円で2点底の形をつくって反発に転じました。しかし、12月6日の861円まで上昇したところで、コロナ相場に巻き込まれ、2020年2月の急落局面につれ安し、3月13日に524円で底打ちとなりました。ここから自律反発して、3月27日に759円まで上昇し、再下落となって8月6日の531円まで下げて2点底をつくり、ここから上昇トレンド(B)へ移行して、3月22日に850円まで上昇し、現在、調整中となっています。
<6140> 旭ダイヤモンド工業
四季報より 業種:機械。
【特色】ダイヤモンド工具国内首位。半導体、自動車、機械、石材・建築など顧客多彩。自己資本充実
【鈍 い】全般にまだ低操業ながらウエハ向けホイール上向く。営業赤字やや縮小。繰税資産取り崩し。減配。22年3月期はウエハ一段拡大へ。ただ自動車関連なお不透明、国内の石材もきつい。新工場の償却通年化。
【新工場】輸送機器主力の千葉新工場は品目ごとに操業ばらつく。半導体向けCMP・カッター5割増、ホイール倍増の中期計画。仏子会社の構造改革はコロナで中断。
2021年5月14日発表。2022年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+262.6%の11.90億円、経常利益+482.8%の12.90億円と4期ぶりの増収・増益の見通し。
2018年2月2日の1386円をピークに、下降トレンド(A)を形成。この中で12月25日に537円まで下げて、いったん底打ちとなり、2019年3月4日の828円まで自律反発しました。しかし、ここから8月26日の577円まで下げて10月29日の695円まで上昇後、コロナ相場に巻き込まれ2020年2月の急落局面でつれ安し、3月17日の403円で底打ちとなりました。ここからおよそ420~540円のボックス相場となり、この中で2点底、2点天井となり、11月30日の413円を安値に上昇トレンド(B)を形成しています。この上昇トレンド(B)の中で、今年の3月18日に584円とボックス相場をぬけて、その後、押し目を形成しているところです。
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